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ガクアジサイ

ひょうたん池の南側の小道を行くと、円形に整地された一角がある。2004年12月に植樹会の手で整備され、「哲学サークル」として蘇った。社会哲学の教鞭をとっておられた故太田可夫先生の官舎がこの道の先にあり、先生が大学と官舎を往復された折、このあたりでよく思索に耽っていたという。当時、先生には美しいお嬢さんがおられ、学生もこの道を足しげく通ったという。40年以上も前の話らしい。

梅雨のころ、このサークルをガクアジサイがしっとりと彩る。花びらに見えるのは装飾花。ガクが変化したもので、性的には機能せず、ただ虫を惹き寄せるために外周に一列に並んでいる。その様を額縁にたとえて、名は「額紫陽花」。本当の花は額縁の中の小さな花々で、一つ一つが両性花だ。装飾花が大きいのは虫の目を惹くためだが、両性花が小さいのにも花の密度を高くして虫の1回の訪問でなるべく多くの花を受粉させようという花の思いがあるようだ。
哲学、青春、紫陽花。この哲学サークルで人生を思索する種は尽きない。

佐藤征男(記)

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