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サザンカ

  さざんかさざんか咲いている たき火だたき火だ落葉たき
  あたろうかあたろうよ しもやけおててがもうかゆい

童謡で歌われているように、サザンカは落ち葉焚きの頃、11月から12月に咲きます。九州から山口県あたりに自生する常緑の小高木で、本来花は白く、ツバキの仲間です。サザンカとツバキとの交配によって作出された、冬に咲くカンツバキ系の品種などがあります。サザンカと名がついていても、関東では花が赤い品種をよく見かけます。

大正6年会植樹のサザンカ 自生種は白い花を咲かす

サザンカの花が咲く頃はまだ虫がいて、虫に花粉を運んでもらえるから虫媒花。花びらはパラパラ落ちます。ツバキは虫がほとんどいない春先に咲くから、虫ではなく鳥に花粉を運んでもらう鳥媒花。ツバキの花に鳥がとまっても耐えられるように、花弁やオシベの根元がしっかり合着しています。だから落花のとき、花びらはメシベを残してバサッと丸ごと落ちます。カンツバキは花びらが分かれて落ちるから「ツバキ」と名がついていても、どちらかというとサザンカ系の品種です。

花弁は分かれて散る 八重に咲くサザンカの品種

年が明けると、サザンカはカンツバキとバトンタッチ、最後はツバキが枯れ草色のキャンパスを彩ります。

佐藤征男(記)

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