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桜花繚乱

正門前のベニシダレが満開でした。ベニシダレはシダレザクラより開花が遅いものが多いようで、ソメイヨシノが葉桜になった後で咲き乱れます。西キャンパスにも要所にこのベニシダレが配されていて、「繚乱」を演出します。ベニシダレで八重咲きのものは「ヤエベニシダレ」と呼ばれています。
正門前のベニシダレ ベニシダレ

講義棟の裏側(南側)にはサクラが咲き乱れる様を鑑賞できます。写真はやや紅色を帯びたサクラは「フゲンゾウ」、花色が白く見えるのは「イチヨウ」です。いずれも遅咲きのサクラの銘桜といえましょう。遅咲きのサクラ(栽培品種のサクラ)の片方の親は「オオシマザクラ」であることがほとんどで、「里桜」と総称されます。

フゲンゾウ(左)とイチヨウ

フゲンゾウは室町時代からあったといわれる古い品種です。名前の由来は葉化した2本のメシベと花びらを普賢菩薩が乗っている普賢象に見立てました。メシベをよく見ると、なるほど、葉が主脈に沿って2つに折れた形をしています。

フゲンゾウ フゲンゾウ メシベに注目

イチヨウは八重で大輪の花を咲かせます。中心部はほとんど白色で平開します。メシベの下半分が小さな葉を巻いた形に変化しているので、「一葉」の名があります。

イチヨウ イチヨウ やはりメシベに注目

岸田ロードの桜並木は植樹会の歴史をも語っています。並木にはフゲンゾウ、イチヨウも多いのですが、主役はカンザンです。サトザクラの栽培品種・サトザクラの代表的品種といえましょう。花は人目を引く濃紅色の大輪、八重咲きです。一番よく目にする遅咲きのサクラです。花は塩漬けにされ、サクラ湯に利用されます。

岸田ロード カンザン

矢野二郎像がサクラに彩られています。手前はベニシダレ、そして背後にカンザンが寄り添っています。桜花繚乱。心が暗い震災後の春ですが、かわらず胸をときめかす桜花で、キャンパスは春の盛りを迎えています。

矢野二郎像

佐藤征男(記)

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