一橋植樹会報告会 岸田会長を偲ぶ会
日時平成十六年十二月二十六日(日) 午後三時
場所 一橋大学 佐野書院

最近国立キャンパスを訪れた方は、門を入ると環境が様変わりになっていることに気付かれるであろう。頭上を覆っていた鬱蒼としたヒマラヤ杉が伐採され、日光が下草まで届き、改装なったロマネスクの兼松講堂とマッチして明るい光景が出迎えてくれる。無秩序だった看板も整理され、落ちているごみも少なくなった。
 創立以来三十二年の植樹会活動は昨年以来新時代を迎えた。大学キャンパスを武蔵野の自然を残しつつ、都市緑化を守り教育・研究にふさわしい場とする。そのために大学教職員、学生、ОBが協力し、ボランティア活動により、汗をながすこととなった。
この計画は心ある人々の相談で発議され、大学、一橋植樹会、如水会の公的機関でも「国立緑の森百年計画」として承認され、昨年から実行されることとなった。スタートに際しては、東京農工大福嶋教授のご指導を得、庭園、植栽、武蔵野、自然林、草地とゾーン分けして維持再生の作業を行うこととなった。既に一年半のボランティア作業を経、今回は年度中間の報告会として開催された。
田中副会長の司会で進行され、寺西重郎副会長(経済研究所教授)からこの活動の発端と今後の方針について、山本聖一郎理事(施設課長)から国立キャンパス緑地基本計画、関統造理事(如水会事務局長)からボランティア活動の作業状況、田中副会長から植樹会員加入状況、会費のお願い、現在空席の会長選出、役員改選、などについて報告、説明があった。
  • 植樹会の活動状況をホームページと如水会報より抜粋したカラーコピーの小冊子を出席の皆さん全員に配布した。
  • 植樹会の使命は木を植えることであり、伐採はまかりならぬと言う意見に苦労した。
  • ゾーン管理台帳を整備し、活動計画を実施する。
  • ゼロエミッションとし、伐採した樹木でベンチを設置した。
  • 散策のための桜並木、哲学の道を計画する。
  • 活動の活性化のため、会員の募集、会費の賛助活動を強化する。
  • ボランティア作業終了時に、割り勘で発泡酒で渇きを癒す。
  • 会の名称は植樹がふさわしいのか。
  • 今後の役員選出は実行力、実務能力重視で行きたい。
などが主な事項である。
会の活動の詳細はホームページ一橋植樹会(http://jfn.josuikai.net/circle/shokujukai)をご参照ください。毎月の活動状況が掲載され、ボランティア活動の申込などが可能です。
引き続きこの活動の生みの親であり、急逝された岸田登前会長を偲ぶ会が催された。杉山武彦学長、田崎宣義副学長、福嶋 司顧問、竹内啓介氏、植松修三氏、三原和夫氏、末松義規氏からそれぞれ偲ぶ言葉を、岸田加代様からご挨拶を頂いた。
岸田会長の大学の教育・研究の環境整備に対する実行力、大学関係者全員の協力をまとめる情熱についてこもごもお話を頂いた。大学で教職員、学生、ОBが同じ目的に向かって、同じ場所で汗を流す数少ない機会として高く評価された。佐野書院のホールに七十名の方がご参集頂きキャンパスの環境改善の気持ちを改めて確認する機会となった。
また、岸田会長ご遺族から百万円のご寄付を当会に頂きました。慎んで報告申し上げ、お礼申し上げます。