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卒業記念植樹に込めた思い

一橋植樹会学生理事 竹田雄貴 平23年社

去る3月22日に、国立東キャンパス第三研究館前に「サトザクラ 一葉」を卒業生の手で植樹いたしました。震災の影響を受けて情勢が不安定な中、山内学長を始め御協力いただいた大学職員・OB・在学生の皆さまには改めて御礼申し上げます。

本年3月に未曾有の大災害が発生したために、卒業式が中止になり、卒業記念植樹についても中止することが検討されました。しかし卒業生の側から、「卒業行事がなくなることは寂しい、卒業記念植樹はぜひ実施してほしい」という声があがり、OBや大学の側からも応援いただけたことで無事実施することができました。

 この度の卒業記念植樹の実施にあたっては、例年、植樹費用として頂いていた参加費を全額、震災復興の義捐金とすることが決まりました。卒業記念植樹に賛同した卒業生の募金に、OBの御厚意の募金を加え、「一橋大学 卒業記念植樹義捐金」として復興支援に充てさせていただきます。義捐金の詳細については改めて報告させていただきます。

平成23年の卒業記念樹は、ヤマザクラの一葉を選びました。この品種は、桜の中でも満開になる時期が比較的遅く、4月の中旬ごろに見頃を迎えます。やや遅咲きですが、5月まで開花し、秋には紅葉も楽しめる見所の多い樹です。

植樹に合わせて設置した記念プレートには記念樹に合わせて「始」の一字を入れさせていただきました。卒業は一橋大学での充実した学生生活からの旅立ちであると同時に、社会に出てそれぞれが次のステージに進む始まりの日でもあります。

私たちがこれから出ていく社会は、かつてなく厳しい環境にあります。この厳しい時代にあっては、人と人との繋がりが一層、重要なものになっていきます。これは今も続く震災の救助・支援活動に象徴的に現れています。私たち卒業生は、一橋大学からの門出と同時に離ればなれとなりますが、大学での思い出という共有財産で強く結ばれています。困難な環境にあって、この絆はかけがえのないものになることでしょう。

震災からの復興、長く続く不景気からの脱却が望まれる現状は戦後復興期に似た環境にあるといえます。戦後すぐに一橋大学を卒業された諸先輩方は、固い団結と高い志で以て日本の再建に挑み、世界屈指の経済大国の柱石となられました。私たち平成23年卒業生も、偉大な先輩方に倣い、同期との強い絆、熱い思いで日本の再生に挑んでいきたいと思います。

この度の卒業記念樹が、平成23年卒業生にとっての友情と決意の記念碑となれば幸いです。

山内学長の挨拶 学生代表の挨拶
土入れ
以上

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