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一橋祭、3年目にしての変化

学生理事 法学部3年 大木駿

 一橋祭委員が多い学生理事の中で新聞部の僕が一橋祭について語るなんておこがましいとは思いますがご容赦下さい。
 1年生、2年生の頃の僕は、新聞部のお仕事で一橋祭といえば講演会などの取材、撮影に向かうために模擬店に見向きをせずに人ごみを潜り抜けていたように思います。そして、祭りの後には周囲の人々が打ち上げに行く中、部室に籠って原稿やら紙面作成などなどと格闘。一橋祭から出来るだけ日を空けないで新聞を発行するために本当に「俺たちの戦いはこれからだ!」でした。
 そして今月頭の一橋祭44th。3年目ともなれば人であふれかえる大学通りにも慣れてきて。「あぁ、今年も駅から大学の時間が2割増しかぁ」と思いつつ、とぼとぼ歩いていました。今年も3日連続出勤。でもその足取りはどこか違う。3年目の今年は、毎年恒例の講演会取材が少なくなった分、植樹会森のクラフト教室のシフトやゼミでの講演会発表をすることになっていました。
 1日目。所属している角田ゼミの3年生による講演会から僕にとっての一橋祭はスタートしました。「前日リハーサルも早めに切り上げられたし本番13時からだしみんなでのんびり食べに行けばいいかなー」なんて思っていたら、てんやわんやでお昼を食べる暇もなくゼミ生の部活がやっている模擬店のフランクフルト(お友達価格)でお腹を満たしていました。本番の発表も「もしかしたら身内しか来ないんじゃないか」という疑惑がありましたが、借りた36番教室の収容人数に恥じないだけの人は来てくれたのかな?
 2日目は植樹会・森のクラフト教室のシフト。大学に来てからはほとんど張り付いていたように思います。今回も地域の子どもたちをはじめとする多くの方々に来ていただきました。今回もピーク時には待っていただくことがあるくらい大盛況でした。何より良かったと思えるのは小さな子たちが出来上がった作品を持ち帰る際の無邪気な笑顔。なかなか普通の大学生生活をしていては見られないものです。リピーターも非常に多く、もっと地域の子どもたちに根付いてほしいと思います。
 そして、3日目。後輩の取材同行という形で、講演会を聞きその後部室で夜までWordと戦闘開始です。その3日後に控えたゼミ発表が自分の肩を叩きつつも記事と格闘、格闘、格闘。ゼミレジュメが「明日が休講だから大丈夫とか思っていないよね?」と囁いてきても。
 こんな感じで嵐のように過ぎていった3日間。1、2年の頃とは少し変わっていた学園祭。でも、もしかしたらこれが普通の大学生からした自分の大学の学園祭なのかも。そんなことをぼんやり思いつつ、一方でこんなことも考えます。僕は小中高大と進んでいく過程で、"お祭り"が毎年何らかの形で当たり前のようにあり、そんな生活が15年近く続いてきました。考えてみればどんな形にしろ再来年の3月、大学生という身分から離れればそんな生活も終わりなのです。本格的に一橋祭、ひいては学校のお祭りからの卒業まであと1年。この事実に一抹の寂しさも覚えつつも、今まで自分にとっての多くの糧となってくれたた一橋祭を含めた学校のお祭りに感謝しつつ、筆を置きたいと思います。
 ありがとう一橋祭、あと1年だけどよろしくね。

以上

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