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ルリビタキ  (スズメ目ヒタキ科) 全長14cm 留鳥

2年前の12月26日のことです。「岸田登会長を偲ぶ会」に出席するために大学に来ていましたが、会の始まりまで時間があったため、鳥を見ながらキャンパス内を歩いていました。曇っていて寒い日でしたが、休み中で人が少ないこともあり、多くの鳥を見ることができました。そろそろ会の行われる佐野書院へ移動しようかと思いつつ講義棟の南側にまわったとき、1羽の小さな鳥の姿に気付きました。双眼鏡を向けると、オリーブ褐色の体に青い尾、オレンジ色の脇、愛らしいつぶらな目。メスタイプのルリビタキでした。

ルリビタキは亜高山から高山帯で繁殖する鳥ですが、冬は山麓などで越冬します。平地でも越冬することがあるのは知っていましたが、まさか自分の通う大学に来ているとは思わず、とても驚きました。恐らく、高尾山あたりで繁殖した個体なのでしょう。この日は、ルリビタキのほかにキセキレイもいて、学内で初めて確認する鳥を2種類も見ることができ、その後の会とともに、忘れられない日となったのでした。

オスは、イラストのように美しい瑠璃色をしており、絶好の被写体となるため人気が高いのですが、実はこのような美しい色になるまで4年以上かかると言われています。若鳥はメスと同じようなオリーブ褐色をしていて、換羽によって徐々に青くなっていくのだそうです。メスタイプのルリビタキは派手さはありませんが、眉のきりりとした成鳥の青いオスに比べ、目が丸く見え、愛らしいため、こちらも根強い人気があります。

この学内で越冬するルリビタキも、ひょっとすると数年後には真っ青な姿に変身しているかもしれません。今年も元気な姿を見せてくれることを楽しみにしています。

ルリビタキ
ルリビタキ
観察ポイント:全域
観察ポイント:全域
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言語社会研究科修士1年 中野晶子  
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