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嘯風會



 「生死離合、人事倏忽たり、但だ奪れざるものは志滅びざるものは業、天地の間恃むべきものは 獨り是れのみ」松陰の強さを偲びます。
(山岡 信義)

 一橋魂(スピリッツ)!と呼んで商大生が肺病やみの様な咳をした。一橋魂はどんなものかと聞 いたら一橋魂と答へて行き過ぎた、五六間行つてエヘンと云ふ聲が聞へた、三角のものか四角のも のか、一橋魂は名の示す如く魂であるから常にふらふらしてゐる、皆が口にするが誰も見たものが ない、誰も聞いた事があるが誰も遇つた者がない一橋魂はそれ天狗の類か。
(村井 秀雄)

 六年が五年九ヶ月にならうと、一橋生活が意義深きものであつたと思ふ気持は聊かも變りない。
(諸橋 洋一)

(上原先生)
學則不固    論語、學而第一
(麥倉 泰司)

『意欲なければ、創造なし』しかれども『意欲あるところ必ずしも創造なし』意欲創造への道は?
(南 毅)

 餘にも早く過ぎし一橋六ヶ年の生活を唯楽しく回想するのみ。
(翠川 鐵雄)

 如何なる分野に於てゞあれ、歴史の進展は、我々に全く新たなる再出發を要求する。最も根源的 に、最も素直に観察し、思索することが要求される。然し素直さは決して常識的といふことではな い。それは寧ろ反常識的、反一般的でさへある。頭上にはカシオペア、オリオンを戴き、身は荒野 に孤り立つ一木と化し去つて思索し行動せん矣。
(三嶽 恭二)

 水の如く燃ゆるとき それは最も熱く
 火の如く冷ゆるとき それは最も冷たし
 うつろなる火は溢れ みちたれる水は消え行く
(前田 壽夫)

 すぐれた人間に接し、その人に對する敬愛の情の深まるにつれ、今まで知ることの出來なかつた 新しいものを見出す様に思ふ。私はそれ故、願はくはこれからも此の様な機會にめぐまれること多 かれと祈る。さもなければ自分自身すぐれた人間になることを怠つてはならぬと思ふ。但しすぐれ たとは必ずしも名の知れたと云ふ意味ばかりではなしに。
(牧原 志郎)

(本宮 荒砥)

 外界の狂亂怒濤にひきかへて吾々の學生々活は餘りにも平和な惠れたるものであつた。然し實社 會の生活は何時もかく平穩な時許りではあるまい。雨の時も嵐の時もあらう。だが私は自分の信ず るところに従つて強く正しく生き抜かうと思つてゐる。
(深谷 光茂)

 内外多事多難。われわれ學生生活も一大轉換をなしてゐます。周圍の事柄に追はれる一方で、仕 事を追ふことを知らず、兎角目ぼしい仕事でなければ仕事でないと思ひがちです。  世の變轉を尻目に春夏秋冬移り行く惠まれた自然環境に六年間過ごすことが出來たことを感謝し てゐます。
(野田 宗造)

 大きな浪費とも言へば言へる六年間であつた。環境に適應するに窮々として環境に積極的に働き かける事のなかつた今迄の態度は一擲されねばならぬと思つてゐる。
(中島 英雄)

 豫科に入學してから既に六年間の歳月が流れました。愈々社會に巣立つに際して感極はまりませ ん。學生時代に内から眺めて頭の中で造へた社會生活と實際の生活とはどんな所が異りどんな所が 一致するでせうか。
(筑紫 五郎)

(高木 哲夫)

 不勉強だつた事を残念に思ふ以外に思ひ残すことはない。そして今後は所謂樂をしたり、目先の 功をあせることはしたくない。願はくは七難八苦よ襲ひ來れ、我は闘志を燃やして突破しよう。
(田邊 一男)

 別離は寂しい。一橋六ヶ年の生活が、自己形成にどんなに大きな役割を果しかを思ふ時、尚更別 離は寂しい。俺は未來を翹望するロマンチストである以上に、過去に戀着するセンチメンタリスト なのだ。
(鈴木 貞夫)

 歴史はすさまじい勢で流れてゐる。愈々飛立つのだ。美しい追憶を胸にして。一橋六年の生活で 學び得たものは決して多くはない。併し常に努めて止まぬ者は遂には輝ける太陽を見得るであらう 。雲の上には常に太陽が輝いてゐるのだ。
(島田 四郎)

(柴田 信一)

 感慨無量と云ふ言葉其のものは、眞に平凡ですが其の有つ意味は、實に深いものであることを痛 感して居ります。
(鹽見 英次)

 世界が、日本が、濤瀾に洗はれつゝあるとき、人生の峻しい峠に立たうとしてゐる自分を省みて 、萬感の胸に盈つるものがある。
 一橋に學びよき師、よき友を得たことを喜んでゐる。
(里見 治男)

 豫科三ヶ年、本科三ヶ年計六ヶ年の大學生活を顧みますと感想は無限に湧いて來ます。
 矇矇として三年間。
 淡淡として三年間。
 矇矇淡淡六年間。       喝。
(佐藏 量平)

 金子ゼミにて鼓動せる歴史、経濟、人生を視る眼を噛んで含める波に開いて戴いたのは想ひ出し てもわたしの幸福である。六年の苦惱と憂愁。それらを解決し超える「時」と「自己」――青空を 風に任して雲一つ之は私の青春の記念碑でありわたしの城である。
(黒川 忠嘉)

 複雑な氣持です。六年の歳月は束の間でしたが、良き師と良き友とは永久に僕の心に残ることで せう。
(木島 利夫)

 長い様だつた學生々活も結局はあはたゞしく終るといふ様な事になり、今迄何をして來た事か。
一體何が得られたかを考へ、今後一層勉強しようと思つてゐます。
(河村 友三)

 慌ただしく橋門を去る。
 感慨一入である。されど波騒は世の常である。常に心身の自信と餘裕を蓄へ「絶後にも再蘇」の 氣魄を腹底に藏して前進しよう。
 日本の運命は我々のそれである。
(金子 庄一郎)

 思へば早い六年ではあつた。
夢と感激の懐しき思ひ出よ。
一橋を巣立つ日の餘りに早きを嘆ずるのみ。
されど友よ、我等の使命と抱負とを思ふ時、血は自ら躍るではないか。
祈る。我等の前途u々多幸ならん事を。
(梶尾 暎一)

 小平の三年、國立の三年この健康的な大學生活は學問的成果は兎も角、強靭なる心身を自分に與 へた大いに神に感謝する次第。
(大塚 正幸)

 碧空に聳える時計塔の下よき師、よき友に惠まれた青春の學窓を去る。淡き離愁君ぞ知る。
(大内 孝)

 「恰も眼に見えぬ靈どもに驅り立てられるかの如く、時の目の駒は我等が運命の輕車を引いて進 む。我等はたゞ心鎮めて手綱をしつかりと握りしめ、或は右に、或は左に、其處の石角、彼處の木 の根を避けてゐさへすれば好い。何處へ行く?――誰が知らう。自分が何處から來たのかは、車さ へ知らぬ」   ゲーテ「エグモント」より
(池田 武雄)

 一、二十二年間女手一つで育てゝ下さつた母への感謝。
 一、良きゼミ、良き級友。
 一、ファイトあるのみ。
(天谷 章雄)

 

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