すぎこだちいせのみやいのあきたけて ふむたまじゃりのいろさやかなり
志 摩
あさまねにこゆきふるらしいせのうみ かいとるあまのこえだにもなく
秋篠寺
ほとけあまたふるきみどうにましませど ほむらのなかにわれはきみおもふ
薬師寺
すいえんはかすかにゆれぬあほぎみる きみがまなざしうるわしくして
唐招提寺
おほてらのまろきはしらによりそいて たにおもふらむとしわかききみ
志摩の宿
ふねひとつながれてゆきぬむらさきの とばりのなかをわれとたびゆく
石狩り
いしかりのながれにうかぶしらくもは いづべのときかきみにあふべき
玉 造
いづもぢにゆのけむりたちきんせいは ひとつひかりぬさむきよあけに