7組  小寺喜一郎

 

 ここで、これ等の問題を論ずるつもりもないし、能力もない。
 何れも僕にとっては余り好きな言葉ではない。人類がこれ等の為に如何に多くの自由を奪われ、血を流してきたことか。人類の歴史はこれ等の興亡の歴史でもある。これ等の言葉を成仏さして呉れる様な賢人を待望するや切である。

 昨今の物資文明の進歩、まことに結構であるが、精神面がこれにともなっていない。人類は孔子様以後余り賢くなっていない様に思う。
 そこで、七十五才の老人、日暮れて、尚道遠しではあるが、矛盾に満ちた人間の本性について、お茶でもすすりながら、じっくり考えて見たいと思っている。