山崎様 佐々木@平元商です。
大先輩に対して釈迦に説法になり失礼かとは存じますが、私のような若輩者の視点で日露戦争を見ると下記の点で誇れるものがあるかと存じます。
○欧米列強の政治バランスを読み取って適宜有効に活用した(「ツシマ」の中にも散々英国に妨害された、という記述が散見されます)○政府首脳が日本の国力を理解してベストのタイミングで講和に持ち込んだ
○明石機関をはじめとする特殊工作部隊が共産主義勢力を活用して後方撹乱に当たった
日本海海戦は最初で最後の近代戦艦主力艦隊同士の決戦が戦争の勝敗に貢献したものである
(トラファルガーは最後の前近代戦列艦同士、ジュットランドにいたってはお互い空振りでした)
というわけで外交、戦略、戦術の三点セットの勝利であると認識しております。
また、アジアを列強植民地化から守ったという点ではタイの方々は植民地化に抵抗して国を守った同志的な意識で親日感を持っていると学生時代の国際交流のボランティアで感じさせられました。 確かに国土の1/3ばかりを割譲を余儀なくされたとはいえ英仏間の抗争をうまく利用したという点では当時(日本の明治初期)のチュラロンコン王の手腕も見事であったと思います。
しかしまことに遺憾なことにこのあたりの事実を教える機会が現代の日本の教育からは欠如しております。 私としては欧州の王朝の名前を覚えるよりは近現代において日本と世界がどのように動いていたかを教えたほうが実生活にはるかに有用であると思うのですが。
(ちなみに今興味深いニュースが入ってきました。「比で旧日本兵2人生存か、27日に大使館員が面会へ」ということで、
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050526STXKE089126052005.htmlなどに載っております。)