ニューヨークの鈴木(S54経)です。
 
先週、ボストンに出張しましたが、飛行場から乗ったタクシーは、年配の黒人の運転手でした。道中、よもやま話をしていましたが、言葉が訛っているので「どこの出身か」と聞くと「エチオピアだ。おまえはどこだ」というので「日本だ」と答えると急に態度が変わりました。
彼は「エチオピアと日本は共通点がある。西欧の植民地にならなかったこととエンペラーがいることだ。日本はロシアに勝って独立を保ち、アメリカに負けた時も天皇制は維持した。残念ながらエチオピアは70年代後半にクーデターで皇帝が廃止されて社会主義となり、自分もアメリカへ逃れた」という話をしました。
 
以前JFNでやり取りがあったこともあり(山崎註*)、3月の日本出張の際に横須賀の三笠を見学しました。その際に英語版のパンフレットを購入、13歳の息子の土産にしました。今朝、エチオピア人運転手の話をして、更に「今日が日本海海戦のちょうど100年目だ」と言ったら、「Cool!」と言われました。
 
ところで来年(2006年)は如水会NY支部開設100周年です。今年はNYの日本クラブ開設100周年、日銀NY事務所開設100周年でもあります。100年前の世界情勢、そしてニューヨークへ進出をはじめたに日本人ビジネスマンを想像するに、我々も先人の歩んだ道の延長上にいることを実感します。

(山崎註*十二月クラブHP「後輩の声」2003ご参照)