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愛好会:植樹会
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一橋植樹会参加の記(9月20日)

日時:平成19年9月20日(木)14:00〜16:00
集合:13:30 西キャンパス 職員集会所
参加:徳永(G)、佐藤(H)、冨室(I)、羽山(I)、川村(K)、高原(L)、西村(L)、S42会:7名

天気予報で昨日とはうって変わって、本日午後の気温が35度を超える猛暑が復活すると報じていた。この猛暑の中、42年会のメンバーは過去最大の7名が参集した。

作業ミーティングが定刻2時に開始された。作業班長から「本日は下草刈り、蔓草除去を徹底的に行ないます。場所はイノベーション研究センター周辺で、4台しかない草刈機を42年会の、徳永さん、羽山さん、高原さんにお願いします。」と挨拶があった。

佐藤くんの指導によるストレッチ準備体操を入念に行ない、現場に出かける。年に一回しか作業に入らない場所のようで、草は伸び放題、蔓は巻きつき放題。しかしながら草刈機の威力は目覚しく、みるみる内に地面が現れてくる。先輩から「草刈機はいくらくらいするの?」と質問を受けたが、値段を答えることが出来なかった。するとさらに「もっと草刈機を導入して、作業者も増やしたら効率が上がるのでは?」とも質問を受けた。もっともだと思う。

2時間草刈機のエンジンをつけっぱなし。水分の補給もせず、小休止もなく作業してしまった。刈り込みを始めるとキリがなくなるのだろう。あそこまで、あそこまでとついつい欲張ってしまう。どうせなら全部やってしまおうという気になって頑張ってしまった。本日はかなりバテバテの状態で作業を終了した。

反省会が始まった。今回は初めて野外(ススキゾーン)にて秋の七草を愛でながら行なわれた。福嶋先生の講義を小耳に挟みながらのビールの味は格別であった。
先月も紹介したが「万葉集」の山上憶良の二首を紹介する。
「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花」
「萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝貌(あさがお)の花」

今回で卒業40周年記念事業の一つである大学への貢献策の一環として、一年間植樹会に労働奉仕をしようとの約束を果たすことができた。植樹会会員としては36名の同級生が賛同してくれた。またボランティア作業には9名の仲間が一年間延べにして60回近く参加してくれた。草刈機を使用できる人も42年会として5名を数える。いろいろな経験をして長いようで短かった一年間であった。お疲れさんでした。今後の活動については各人の自由裁量といたします。

なお、植樹会参加の記も今回を以って終了といたします。
一年間、拙い文章にお付き合いいただきまして有難うございました。

42年会事務局長:高原正靖(記)

一橋植樹会参加の記(8月16日)

日時:平成19年8月16日(木)14:00〜16:00
集合:13:30 西キャンパス 職員集会所
参加:徳永(G)、湯川(H)、冨室(I)、川村(K)、高原(L)、S42会:5名

天気予報で午後の気温が37度を超える見込みと報じていた。この酷暑の中、42年会のメンバーは5名が参集した。出掛けに奥方より「本当に作業があるの」と疑われた方もいた。

作業ミーティングが定刻2時に開始された。作業班長から「本日は気温が高いので、熱中症に気をつけて無理に作業をしなくても結構です。今この場でリタイアされても構いません」などいつもと違う発言があった。また熱中症について、実際に植樹会の先輩が自宅の庭手入れで熱中症に罹ってしまい、現在静養中であることが身近な実例として報告された。とにかく暑い。部屋から一歩外に出れば、汗が噴出してくる。

作業場所は以前から決まっていたのだが、この暑さで急遽変更された。変更後の作業場所は「ひょうたん池」付近、東キャンパス「丸池」付近、ススキゾーンの3箇所で、選考理由は木陰の下草刈りのため、幾分でも涼しいと思われる作業場所が選ばれた。当初の作業予定場所の西キャンパス南西角、如意団部室付近は日当たりが良過ぎるため、次回に順延された。

今回はそれぞれの作業場所にて、徳永くん、冨室くん、私が草刈機を使用して下草を刈る作業であった。7月の草刈機講習の本番実習である。10分も動かしていると汗が噴出す。拭いても拭いても止まらない。拭くのが面倒になり流れるのに任す。サウナに入っている様。木陰とはいえ風がない。汗をかいては水を飲む。水を飲んでは汗をかく。その繰り返し。キリの良いところで本日の作業は短時間で終了した。

ススキゾーンでは福嶋先生が秋の七草について勉強会があった。42年会からは川村くんのみが参加した。先生の講義の一部と思われる「万葉集」の山上憶良の二首を紹介する。
「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花」
「萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝貌(あさがお)の花」
秋の七草の内、朝貌(あさがお)の花はキキヨウとするのが定説で、いわゆる朝顔は万葉の時代には存在しなかったようである。次回は9月20日(木)13:30集合です。

42年会事務局長:高原正靖(記)

一橋植樹会参加の記(7月19日)

日時:平成19年7月19日(木)14:00〜17:00
集合:13:30 西キャンパス 職員集会所
参加:田所(G)、徳永(G)、佐藤(H)、湯川(H)、冨室(I)、高原(L)、西村(L)、S42会:7名

曇天ではあるが、雨の心配はなさそうな午後であった。
42年会としては過去最高の7名の参加があり、羽山くん(I)、川村くん(K)が参加してくれれば、42年会実働作業部隊が全員集合となる予定であったが、残念ながら両君からは前日までに急用につき欠席との連絡を受けていた。ところで42年会卒業40周年記念の大学への貢献策の一部である植樹会への参加もあと2回を残すのみとなった。8月16日、9月20日の作業日のいずれかには是非とも全員集合を実現させたいものである。

本日は久し振りに集会所が満員御礼の大盛況であった。皆それぞれにそれなりの身支度をして集会所で待っていると、定刻、作業班長さんより「本日、大学側のご厚意でシャワー室が新設されました。皆さんたっぷりいい汗をかいて、その汗をシャワー室でしっかり流してください。また、蜂にはご注意ください」と挨拶があり、その後「本日は草刈機が4台ありますので、4つに班分けをいたします。第一班はすすきゾーン、第二班は岸田ロード、担当は高原さんお願いします。第三班はホッケー場東側、第四班は磯野記念館周辺、湯川さんお願いします。」と説明があり、佐藤くんの指導の下、ストレッチ準備体操を入念に行なってから、それぞれの持ち場に集合し、下草刈・つる草取りの作業を開始した。

私の持ち場は西キャンパス西側の岸田ロード。先月、雨の中かなり刈り込み作業したので、そんなに伸びていないと思ったが、大自然の力は侮りがたく、雑草はすくすくと大きく伸長していた。また今月の10日に雨の中、草刈機の講習を受けてから初めての実戦である。ラグビー部の先輩が「お前の傍にいてあげるから心配するな」と言ってくれたのを信じて、現場でしばらく待っていたが、姿が見えない。多少の不安を感じてはいたが、講習で習ったことを一つ一つ思い出して草刈機に挑戦した。まずエンジンを起動することになるが、なかなか掛からない。10回くらい引っ張っただろうか、やっと快いエンジンの音を耳に出来た。多分冷や汗も混じったのだろう、全身汗びっしょりとなったが、ホッと一息。

折角掛かったエンジンだから大事に、丁寧に下草を刈ったが順調な出足であり、同じ班の先輩から「仮免路上運転とは思えない」などとお褒めの言葉までいただいた。ブレード交換もスムーズにできた。順調に大きなエンジンの音を響かせながら作業していると、突然、元気がなくなりエンストしてしまった。給油作業は初めてであったが、親切な先輩のご指導、ご協力もあってオイル交換も難なく乗り切ることが出来た。実務で大半のトラブル処理を経験したので、後は怖いものなしで草刈機を駆使して下草刈りを行ない、岸田ロード西側はほぼ完了した。終了時刻となったので荷物をまとめて集会所に戻る。私以外の42年組は磯野記念館周辺での作業だったようなので参加の記は書けないことを悪しからずご了承ください。

集会所に帰ると各班の戻りと重なり合ったので、私は「残業」ではないが、先日の講習会で行なった集会所小庭の草がトラ刈りになっているので、短く切り揃える作業をした。ある先輩が「子供におもちゃを買ってあげて、その子供がすっかり気に入って、片時も離さないみたいだね」などと冷やかされた。残業を終え、着替えに戻ると皆さん帰宅準備を完了して、反省会の開演を待つだけであった。私は着替えを持ってシャワー室へ一目散。シャワー室に入ると遠くで「お疲れさん。カンパ〜イ」の声が聞こえた。新設されたシャワーをゆっくり浴び、心身ともすっきりし、今日の作業の疲れを癒した。

反省会には後ろの方からこっそりと入り、ビールを2杯いただいて、42年会組は早々に退散して二次会に向かった。その後は酔っ払って西荻窪まで出掛けたようだ。参加の皆さんお疲れさまでした。次回もよろしくお願いいたします。

42年会事務局長:高原正靖(記)

一橋植樹会参加の記(6月14日)

日時:平成19年6月14日(木)14:00〜16:30
集合:佐野書院
参加:冨室(I)、高原(L)、42年会:2名

学生の身体検査が行なわれるので、保健センター隣の職員集会所は使用できず、今回に限り、佐野書院に集合した。前日までは梅雨の時期とは思えぬほどの快晴で気温は30度を超し東京地方でも真夏日を観測した。しかし本日は朝からどんよりと曇っており、午後からは雨が予想され、東京地方にも梅雨入り宣言がなされる予報であった。会議が終わり1時過ぎに佐野書院に入り、着替えを済ませて一服していると大粒の雨が落ちてきた。雨は嫌だなぁ、中止にならないかぁ、などと不届きな気持ちでいたら、冨室くんが傘を差してやって来た。「これでやるの?」と質問されたが、「判らない」と答えるのがやっと。大粒の雨は絶え間なく、降り続いていた。

雨の降る中、作業班長さんが「予定時間を過ぎましたがミーティングを始めます」と集合がかけられた。私は慌てて雨具を着用してミーティングに参加。「雨が降っているので、雨が嫌いと言う方は遠慮なく不参加で構いません。参加する、しないは個人の裁量にお任せします。今後は少雨決行、大雨中止としたいと思います。」と挨拶があった。雨を予想して参加のOBの人数は20数名と少なかったが、皆さん不満もなく作業を開始することにした。

準備体操を始めたころには、気のせいか雨は小止みになっており、私は作業道具満載のリヤカーを引いて、陸上競技場、ひょうたん池、ハンドボールコートの脇を通って、本日の作業場所、通称「岸田ロード」に到着した。到着して驚いた。草は伸び放題。「えっ!この人数でこの場所をやるの?」などと気の進まない面持ちでいたところに、更に悪いことにまた大粒の雨が降り出した。木の下で一服して様子を窺っていると、皆さん道具を持ち出して作業を始めたではありませんか。草刈鎌を使う人、剪定鋏を使う人、草刈機を使う人などが雨をものともせず作業を開始した。まず「岸田ロード」の看板が草の中から現れた。

そうこうしていると雨も小止みとなり作業はフル回転で行なわれた。草刈機も4台フル操業でうなりを立てている。刈り取った草が見る見る内に山となる。熊手を使う人が山にした草をリヤカーで捨て場所まで運ぶ仕事をすることにした。最初はチンタラしていたが、途中から草の山が多過ぎてリヤカー運搬が間に合わなくなってきた。何往復しただろう。

雨のことなどすっかり気にならず、雨具はずぶ濡れ、汗で下着もずぶ濡れとなってしまった。一服するヒマも無く、黙々とリヤカーを引き続けた。「ロード」の左側の平坦部分は草刈機の威力もあってほぼ完了。右側の法面部分、斜面の部分は半分出来ただろうか、雨が強くなってきたので本日の作業は終了となった。本当にお疲れさんでした。

42年会事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(5月17日)

日時:平成19年5月17日 14:00〜16:30
集合:西キャンパス職員集会所
参加:佐藤(H)、高原(L)、S42会:2名

3時間毎の天気予報では午後3時までが雨、しかも傘マークは全開。3時過ぎからは晴マーク、夜は星マークであった。幹事会の会議があるので10時半前に国立駅を降りる。国立駅から会議場所のロージナ茶房までは傘を差さずに済み、この分なら午後の作業は予定通り出来そうだ、天気予報が良い方へ狂ってくれたな!などと勝手な思いでいた。ところが会議が終わり1時少し前に職員集会所へ向かうが、土砂降りの雨。忽ちズボンも靴もびしょ濡れ。しばらく集会所にて中止にするか、開始時間を学生と同じ14:35にずらすか話題になっていたが、何と言う奇跡だろうか、何と言う強運のボランティア作業だろうか、天までもが味方してくれて、13:45には雨が上がり、雲一つない快晴に一瞬にして変わった。

参加OBは会議参加の8名を含め19名と少なかったが、ボランティア作業は39回連続して、雨などによる中止になったことのない快挙である。参加OBの中に、天候が急に回復したので、慌てて自宅より自転車を飛ばして参加された国立在住の先輩もおられた。しかし葉っぱは水分を含み、足元には水溜りがあるので、皆さん長靴、レインウエアなどの雨具に身を固め、ボランティア作業は予定通り定刻14時に開始された。

本日の作業場所は経済研究所の北側。下草、蔓草の除去。各人剪定鋏、鎌などを持って作業するが、雨に濡れた草はなかなか除去しずらい。そうこうしていると、草が大分乾いてきたので草刈機が導入された。4台がフル稼働。みるみる内に下草が刈り取られていく。さすが機械だ。草刈機を横目で見ながら、私は林の中へ。樹皮がコルク状で深く縦裂しているクヌギ(椚)には、良く見るとつる草がまるでアナコンダのように纏わり付いている。直径5センチもある蔓草が樹高10メートルはあろう椚のてっぺんで、新葉を満開にして謳歌している。放置しておくと、蔓草にいずれ締め付けられて椚は枯れてしまうと先輩から説明を受けた。鋸を持ち出し、蔓草を切る。切っただけでは心配なので10センチくらい上を切り空間を造る。しかしこの10センチが簡単に取れない。剪定鋏の刃先で突っついてやっと切り取る。アナコンダのような蔓草を退治できた。

鋸を持っていたので遠くの方から先輩に声をかけられ、北玄関脇のヤマグワ(山桑)を根元から切る。山桑の葉は蚕の餌となるため、成長が著しく早い。また切っても切ってもすぐに枝を伸ばす厄介物だ。山桑が除去されたので両側にあるアジサイ(紫陽花)は綺麗な花を咲かすことだろう。そんな頃、福嶋先生が登場。林の中で見つけたキンランを紹介すると、すぐさま「この枝を切って!」と私に。満開の花を付けたエゴの木だ。花は五弁で2-3センチの小さな白い花が下向きにびっしり。真ん中の黄色い蕊が印象的。そんなことはお構いなしに思い切って直径7-8センチの幹を伐採した。キンランは林の中で生育するが、多少の日当たりは必要とのこと。

その後また、福嶋先生の指示で桜や欅を切ったが、欅には往生した。佐藤くんと入れ替わり立ち代り交代して、15分くらいかかったのだろうか、10センチほどの幹を切り倒した。汗が噴出している。アル中かもしれないが手も震えている。息もあがっている。喉はカラカラ。しばらく放心状態。でも達成感でいっぱい。本日の作業はこれにて終了。

東キャンパス丸池の周囲で、6月9日、10日に開催されるKODAIRA祭に向けて、池の掃除とゴミ拾いの作業をしてきた現役学生と合流して反省会、実は慰労会が始まった。カラカラの喉にビールが染み渡る。どなたかが汗をかいたあとはビールに限るなど言っておられた。また福嶋先生から大学の農園で栽培した紅いもを使用した芋焼酎の差し入れがあった。芋の香りがしっかりして、喉越しはマイルドな本格焼酎だが、非売品と聞いて筆者はガックリ。また田中夫人、岸田夫人からは大量のおつまみの差し入れをいただいた。特にお新香は非常に美味で学生達には大好評であった。現代の学生の食事はレトルトカレーが中心でお新香などはめったの口にしないので故郷の味を思い出したようだ。外は星空。傘を忘れないように気をつけて帰宅。

42年会事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(4月26日)

日時:平成19年4月26日(木)14:00〜16:30
集合:国立西キャンパス職員集会所
参加:徳永(G)、佐藤(H)、湯川(H)、冨室(I)、高原(L)、西村(L)、42年会:計6名

快晴、無風、気温も高く絶好の作業日和であった。大学通りのソメイヨシノはさすがに葉桜となっていたが、正門を入り兼松講堂の脇や図書館手前の八重桜(普賢象)は濃いピンクの花びらを散らし始めていた。また正門から集会所への道の両側のイチョウ、モミジは新芽を吹き出し、木々の新緑が眩いばかりに飛び込んできた。サクラやコブシの花が咲く時期もよいが、新緑の時期もまた素晴らしい。国立の自然には毎回心身ともにリフレッシュさせられる。

今回よりHクラスの湯川くんが参加してくれた。聞く所によると草刈機、植木用バリカンの操作はお手の物らしく、これからの下草との戦いに心強い助っ人が現れたものだ。42年会のメンバー有志も草刈機の操作講習を受け、戦いに備える予定となっている。

定刻2時となり作業班長さんから本日の作業について説明があった。作業は兼松講堂南側、図書館東側の芝生の草取り、植え込みのつる草取り。本日の作業のために小鎌が新調され、また腰痛対策としてニーパット(膝当て)も用意された。佐藤くんの指導によるストレッチ準備体操を入念にして、それぞれ小鎌、ビニール袋を持って作業現場へ。

作業現場に着くとそこはさながらお花畑だ。黄色い花、白い花が咲き乱れている。「芝生以外は全て根こそぎ刈り取ってください」との指示があり、新調された小鎌が威力を発揮する。芝生の上に胡座をかき自分の周囲を手当たり次第に刈り取る人、また芝生に四つん這いとなって刈り取る人、しゃがみこんで刈り取る人などやり方は様々だが、みるみる内に刈り取られた雑草の山が出来上がった。ツツジ、サツキなどの植栽にはつる草が我が物顔で繁茂するが、今の時期はまだ未熟で数本しか取れない。雑草取りに特化するしかない。

作業中、佐藤くんに出会ったとき、彼は「タンポポは多分関東たんぽぽだから刈り取りたくない。西洋たんぽぽなら親の仇のように刈ってしまうが・・。」と言っていた。筆者の調べでは、関東たんぽぽ(在来種)と西洋たんぽぽ(ヨーロッパ産帰化植物)はどちらも生育場所は同じだが、西洋たんぽぽは春だけではなく、夏も秋も花を咲かせるなど有利な性質を持っているようである。また「この白い花の雑草は何て言うの」と質問したところ、「ヒメジオンかハルジオンだよ。ハルジオンは茎が空洞になっているのが見分け方だよ。」と即座に回答してくれた。「さすが!森林インストラクターだ」と感心させられた。またまた筆者の調べで恐縮であるが、ヒメジオンは姫女苑と書き、北アメリカ原産で明治の初期に日本に持ち込まれた帰化植物。当時は柳葉姫菊とも呼ばれた。また鉄道の普及により広がり、鉄道沿線に多く生えるためテツドウグサとも呼ばれた。ハルジオンは春紫苑、春女苑と書く。並べてみるとハルジオンの方が少し花は大きいようだ。

2時間ほど経過した。あちこちで腰を伸ばしている人を見かける。早々に作業を終了して着替える。しばらくして恒例の反省会が始まった。今回は新入生を含め学生が40数名参加したため、反省会の会場は満員の盛況であった。42年会参加の6名はこじんまりまとまって、ビールで喉を潤す。程よい汗をかいた労働のあとのビールの味は格別であった。6名はそれぞれ都合があったので、二次会の開催はなく17時過ぎに解散となった。

次回の作業は5月17日(木)13:30集合、14:00作業開始で開催されます。下草との戦いが始まります。汗がしたたり落ちると思いますのでタオル、着替えは必需です。皆さん是非ご参加ください。

事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(3月15日)

日時:3月15日 13:30〜16:30
集合:国立西キャンパス職員集会所
参加:徳永(G)、佐藤(H)、冨室(I)、羽山(I)、川村(K)、高原(L) 42年会:6名

どんよりとして、肌寒い一日であった。2月は試験シーズンのため植樹会は開催されず、久し振りの国立であった。大学通りには本学が国立に移転の際、サクラとイチョウを交互に植えられているが、木々には春の息吹が感じられ、サクラのつぼみはしっかりと膨らんでいた。佐藤くんの話ではサクラの寿命は人間の寿命とほぼ同じで、大学通りのサクラも高齢化が進んでおり、延命策を真剣に考えねばならない時期が来ているようだ。一方イチョウは長寿だから全く心配はいらないとも言っていた。そんな話を聴きながら職員集会所に到着すると、集会所前の大きなコブシの木は真っ白な花を満開にして我々を迎えてくれていた。本日、42年会からは1月と同じ6名の参加があった。

本日は学生を含め参加者が非常に多く、集会所はほぼ満員の盛況であった。定刻、作業班長さんから作業の説明があり「本日はいつもの緑地整備作業に加え、植樹会本来の意味である記念植樹を2箇所にて行います。記念植樹作業は過去に1回あったかどうかの貴重なものです。」42年会6名全員と記念植樹参加者は準備運動もせずに植樹場所へ直行した。

先ず、第1の植樹場所は東キャンパス、マーキュリータワー東側の公道沿いに、シャクナゲ(石楠花)4株とカルミア1株が植えられた。本年卒業の植樹会学生会員有志が一般学生に参加を呼び掛け、資金を募り、植樹木を選考して実現したもので、素晴らしいイベントであった。杉山学長からは「本学の歴史の中で初めての快挙であり、この活動を通じて緑化、環境への配慮などに問題意識を持ってもらい、次年度、3年度、10年度へと引き継がれることを期待します。」との挨拶があった。また植樹会顧問・福嶋東京農工大教授よりシャクナゲ(石楠花)のルーツが中国であること、日本にある石楠花はほとんどが改良品種であることなどの説明があった。会を企画した学生幹事からは福嶋先生のお勧めの石楠花にカルミアを1株入れ替えたとの裏話もあった。僅か2,3ヶ月の準備期間しかなく、しかも試験シーズンにも拘らずここまでやってくれた学生諸君に敬意を払いたい。

次なる植樹場所に移動した。西キャンパス南西角、如意団の部室の前。如意団の100周年については、3月号の会報に永井くん(C)の投稿があるので是非ご一読下さい。大学のキャンパスを東の果てから南西角まで、これほどキャンパスが広いと思ったことはない。学生時代でも足を踏み入れたことのない場所で、如意団の部室の隣には、山小屋風の山岳部の部室もあった。この2軒の部室の周りは武蔵野の自然があるのみ。禅人と岳人にはぴったりの場所である。その南側の公道沿いにフゲンザクラ(普賢桜)3株とカンツバキ(寒椿)5株が一橋植樹会の名前にて記念植樹された。杉山学長より「大学の構内が非常に綺麗になっており、緑化・美化活動の賜物」と植樹活動への賛辞があった。また福嶋先生よりフゲンザクラを選定したのは岸田ロードの延長として同じものを選んだこと、またカンツバキの名前は椿だが山茶花の仲間であって、椿と山茶花の違いは花の散り方にあり、武家の庭には椿が一本も植えられなかったなどと説明受けた。陸上競技場への帰路はまさしく武蔵野の自然林。林が動いている様子を先生からご説明いただき、植物の世界にも弱肉強食、栄枯盛衰があるのだと感じた。今回は作業というより自然観察ツアーの趣であった。

緑地整備作業場所に戻って作業したが、今回はのこぎり、熊手、竹箒、鎌など人それぞれに赴くままに作業した。たまたまのこぎりを持っていた川村くんは先生からこの大木を切るように要請され、慣れぬ手つきでのこぎりを使って大木と格闘していた。羽山くんは持ち前の馬力を発揮して熊手を持って落ち葉集めをしていた。集められた落ち葉はきっと上質の腐葉土となることだろう。二回目の参加の徳永くんも満足した様子であった。肌寒いとは言え、汗をかくほど活躍したらしく、下着から着替える人もいた。

恒例の反省会が始まり、汗をかいた後の美味しいビールをいただき、一息してから42年会の面々は全員二次会に繰り出し、文字通りのご苦労さん会で大いに盛り上がった。次回は4月26日(木)13:30集合にて開催されます。興味のある方は是非にご参加ください。なお、2月末現在42年会の会員数は36名となり、学年別では35年、37年、31年に次ぐ単独4位となりました。皆さんのご支援に感謝すると共に、今後とも更なるご支援のほどお願い申し上げます。

事務局:高原(記)


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一橋植樹会参加の記(1月19日)

日時:平成19年1月19日 13:30〜17:00
集合:西キャンパス職員集会所
参加者:徳永(G)、佐藤(H)、冨室(I)、川村(K)、高原(L)、西村(L)、42年会:計6名

国立駅に降り立つと抜けるような青空の冬晴れであった。しかし北風が強くかなり寒く感じた。しっかり寒さ対策をし、万全の態勢で臨んだのが功を奏した感じがする。定刻には42年会としては過去最高の6名が集まった。徳永くん(G)は初参加だ。なお42年会の一橋植樹会への参加会員数は12月末現在30名を数えるに至った。一方、一橋植樹会としては、平成18年の目標会員数600名を12月末にクリアした。さらに近い将来には1000名規模を目標としており、とりあえず平成19年は750名を目標としている。42年会の皆さん更なるご支援をお願いします。

話を緑地整備作業に戻そう。作業班長さんより本日の作業の説明があった。「明日20日(土)、明後日21日(日)の両日はセンター試験が行なわれます。今回の作業目的はセンター試験に備えての清掃作業です。試験会場は、東キャンパスでは東1号館と2号館、西キャンパスでは第1講義棟と第2講義棟。それぞれの会場に至る通路、受験生の食事場所、休憩場所など受験生の立ち寄りそうな場所全てを丁寧に清掃してください。」

42年会佐藤くんの指導でストレッチ準備体操をした後、一人一人にビニール袋が配られ、作業を開始した。42年会の6名は西キャンパスを担当した。さっきまで吹き荒れていた北風も治まり絶好の清掃日和となった。話が前後するが、作業開始前、大学の職員の方と雑談した際、職員の方が「他の大学から一橋にお見えになると皆さん口を揃えて、大学構内が綺麗ですねと言われる。これも植樹会活動のお陰です。」と言っておられた。

実際、清掃作業を開始してみると確かにゴミが少ない。植え込みの奥に手を伸ばして、ビニールゴミを拾ったり、煙草の吸殻、小さなプラスチックの破片、土に半分埋もれたカン・ビンなどを収集したが、なかなか袋は膨らまない。ノルマを達成できそうもないので、箒を持ち出して、落ち葉掃きを始めるが、午前中の北風が落ち葉をどこかに吹き飛ばしてしまって通路にはほとんど残っていない。それでも丁寧に落ち葉を集めるが、集めた落ち葉は腐葉土にして自然に帰そうとの主旨で植え込みの中にばら撒いた。植え込み脇の落ち葉の下では、春の七草のホトケノザ(仏の座)が青々と葉を伸ばし始めていた。春はもう近くまで来ているのだろうか。配られた袋には半分も入っていないが、本日の作業は終了した。初参加の徳永くんには本日は軽作業で物足りなかったかもしれない。4月以降の雑草刈り他の作業を期待してもらおう。

反省会が始まった。今回は前回の約束とおり、福嶋先生が参加の学生たちにと「寒ブリ」一本を差し入れていただいた。しかも、先生自ら「寒ブリ」を料理していただいた。刺身となったブリの味は勿論のこと、見た目にも素晴らしくプロの技と思ったほどの出来栄えであった。またアツアツのブリ大根も大変美味しくいただいた。福嶋先生のご配慮に感謝。なお今回は狭い部屋に100人くらいが入ったのと初参加者が非常に多かったので、初参加の弁は取りやめとなり、42年会の6名は反省会を途中で抜け出し、二次会へと繰り出し、更なる英気を養った。

2月は在学生の期末試験のため植樹会の作業はお休みとなります。
次回は3月15日(木)13:30開始にて開催されます。皆さん奮ってご参加ください。

事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(12月14日)

日時:平成18年12月14日(木) 13:40〜16:00
集合:国立西キャンパス職員集会所
42年会参加者:冨室(I)、川村(K)、高原(L) 計3名

前夜の雨も上がって好天に恵まれた。過去30数回開催しているが、雨天による中止になったことがないと聞く。幹部の方々の品行方正さに感謝せねばなるまい。前回から2週間、経過しての今回の開催であったが、木々はすっかり冬支度をしていた。あれほど金のうろこを纏ったかのように鮮やかな黄色で燃え立っていたイチョウが、金のうろこをすっかり落として丸裸となっていた。また、真っ赤に色づいていたモミジも葉を丸めていた。

リーダーの方から「本日の作業は落葉掃きです。第2研究館と研究図書館の間の道路です。班分けはせずに全員でやりましょう」との説明があり作業を開始した。いつもの剪定鋏、草刈鎌を竹箒、熊手に持ち替えての作業だ。作業現場に行くと落ち葉がもの凄い。クヌギ、ナラが大半でその量たるや、道路を覆いつくしている。僅かに人や自転車が通ったあとが細く続いていた。さっそく竹箒を持って落ち葉を道路の両側に掃き除ける。3メートルほどの道路が顔を出す。前夜の雨に濡れた落ち葉は掃きづらく、また重い。冬だというのに汗がしたたる。まるで雪掃きをしているようだ。道路の両側の落葉を熊手で寄せ集め、袋に入れて、リヤカーで運ぶ作業だが、参加者全員でやったためか、かなりのスピードで大量の落葉が無くなった。

落葉のない太い道路が現れると、人間、欲が出るもので、次の新しい道路に挑戦する。情報処理センターに続く道は吹き溜まりのせいか、落葉が膨大。上を見たらきりがないと言うものの、見上げた木々にはまだ葉っぱが残っている。駐輪場では落葉に自転車が半分埋もれている。荷物かごにも落葉がいっぱい。でも落葉のない道路を見やると達成感が感じ取れる。

今回はハーフタイムがないなぁなどと思っていたら、ホッケー場に続く道を学生が一人でやっているので、ヘルプして欲しいと要請された。行ってみると落ち葉が何層にも重なり合って、下の方は半ば腐葉土化している。雨に濡れ、自動車に押し潰された落葉は「掃く」というより「掘り起こす」という感じだ。どなたかが「この落葉は今年だけのものではないかもしれない。二、三年経っているだろう」などと言っておられた。さぞかし立派な腐葉土になることであろう。この道路も綺麗に片付けて本日の作業終了。

職員集会所への帰りがけに、以前田所くん、川村くんらと作業した市原ゼミ記念植樹の五葉松の前を通りかかると、当時は植え込みで銘石が隠れていたが、その植え込みが綺麗に剪定され銘石が顔を出していた。市原ゼミ関係者の皆さんなによりでした。また、市原ゼミの川村くんが奥さんから「自宅の庭掃除もしたことがないのに大学キャンパスの掃除に何故精を出すの」と聞かれて「男のロマン」と答えたと言っていた。確かに「男のロマン」を感じる。冨室くんも頷いていた。恒例の反省会をして本日は解散。大学通りの丸裸になったイチョウの木には電飾が灯されていた。電飾を眺めながら二次会へ。

次回は1月19日(金)13:30集合にて開催されます。以前の案内から変更になっております。ご注意ください。また、福島先生の「寒鰤を学生に食べさせる」という企画もあるようです。ひょっとしたら、お裾分けにあずかれるかもしれません。ご興味のある方は是非一度参加してみてください。

事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(11月29日)

日時:平成18年11月29日(水) 13:30〜16:20
集合:国立西キャンパス職員集会所
参加者:羽山(I)、高原(L) 計42年会:2名

2日ほど降り続いた雨も上がって、カラっとした快晴に恵まれた。予想最高気温も18度と予報されていた。国立西キャンパス正門を入ると深紅のモミジが出迎えてくれた。正門を左に折れて、職員集会所に向かう。集会所の前にも大きなモミジが真っ赤に色づいていた。大学の構内にこれほどモミジがあるとは気にもしていなかったが、この時しかないとばかりにモミジは存在感を示していた。またモミジと並んで、大きなイチョウが全身に金のうろこを纏ったかのように鮮やかな黄色で燃え立っていた。赤と黄の調和が素晴らしい。そこで一句。「彩りを足して深めて里の秋」正靖

いつもより会員の出足が鈍い。本日の参加者は少ないのかなと思っていたところに、羽山くん(Iクラス)がやってきた。初参加だ。彼は手馴れた感じで、シャツ、ズボン、ジャンパー、靴、帽子など全てを着替えて、いざ臨戦態勢。だが集合時間が過ぎても10人くらいしか集まっていない。きっと気勢をそがれたに違いない。やがて植樹会幹部の方から説明があり、本日の作業予定場所は東キャンパス南側の道路に面した塀沿いのつる草取りであったが、道路に出ての作業が予測され、自動車の往来が激しく、安全確保に問題があるとのことで急遽変更となり、職員集会所の周囲の緑化整備と前回大好評であった「自然薯」掘りを行うこととなった。羽山くんと私は集会所周囲を作業場所とした。

私は桜の木の徒長枝を払ったり、シュロを切り取ったり、ツゲを整枝したりしていたが、ふと気が付いてみると羽山くんが見当たらない。暫くしてひょっこり顔を出したので、何処にいたのと聞くと、一人で裏側のゴミ拾いと徒長枝の刈り込みをしていた由。初参加としてはなかなかの強者である。後の反省会で「木々の刈り込み、草取りは嫌いな方ではなく、むしろ得意とするところです。」と初参加の挨拶していた。先輩達から「なかなか手馴れており、上手だ。」とお褒めの言葉も飛んでいた。

休憩の後、集会所周辺を見回すとどこかサッパリしていない。シイの木などは根元から別の枝を張り出しており、あたりを暗くしている。そこで42年会の二人は鋸を持ち出して、不要と思われる枝を伐採した。アオキも根元から伐採した。シュロも伐採した。お陰ですっきり、明るくなった。しかしながら二次会の席にて「伐採はリーダーの指示に従うこと。勝手に切っては駄目」とお叱りの言葉を受けてしまった。夕闇が立ち込めてきたので本日の作業は終了した。そこで一句。「気が付けばとっぷり暮るる冬支度」正靖

反省会が始まった。本日のもう一つの作業である「自然薯」掘りは前回の大豊作に比して不作ではあったが、それでも20人前の「マグロ山かけ」が配られた。やはり美味かった。今回の自然薯掘りは10センチも掘ると石にぶつかり、芋ほりではなく石掘りだったとの発言もあった。20名弱の参加者ではあったが、こじんまりとして楽しい反省会であった。

次回は12月14日(木)13:30集合にて開催されます。興味のある方は是非ご参加ください。

事務局:高原(記)

一橋植樹会参加の記(11月)
日時:平成18年11月17日 13:30〜16:00
集合:国立西キャンパス職員集会所
参加者:佐藤(H)、冨室(I)、川村(K)、高原(L)、西村(L)、計42年会:5名

どんよりとして、肌寒い天気であった。職員集会所にはすでに暖房が入っていた。思わず暖房に手をかざしたくなるほどであった。9月の植樹会は「暑い!暑い!」と言って大汗を流していたが、2ヶ月たった今月は、首に巻くタオルを襟巻き代わりに、また作業用の軍手を手袋代わりにして丁度良いほどの日であった。今年の冬は駆け足でやって来るようだ。秋は何処に行ってしまったのだろうか。

そんな訳で作業場所説明ミーティングは室内で行なわれた。第一班は陸上競技場南、福島先生ご指導の下、いつもの作業とは違って「自然薯堀り」を行なうことなり、現役の学生全員とOBからの希望者、計30数名、42年会からは佐藤くん、川村くんが参加した。第二班、第三班は東キャンパスの東本館(旧経済研究所)の北側と南側とにそれぞれ分かれた。誕生月にて班分けされたので私は第二班、冨室くんと西村くんは第三班となった。佐藤くんのストレッチ準備体操をしたあと、各位それぞれの作業場所に向かった。

東キャンパスの入り口を過ぎて私と冨室、西村両君とは左右に分かれた。左に進んだ私は行きがけの駄賃とばかりに東本館の正面玄関付近のツツジやマメツゲに絡みついた、つる草取りを始めた。どの植栽にもつる草が繁茂しておりあっと言う間につる草の山が出来上がった。そうこうして第二班の作業現場に行ってみると、31年卒の先輩がビニール袋を手に弁当ごみなどを拾い集めておられ、手にした袋はすでに2袋目であるとごみの多さを嘆いておられた。草刈、ガラス拭き、ごみ集めと毎回違うボランティア作業が加わって環境保全・維持の難しさ、大切さが何となく理解出来た。

私は植え込みの裏に廻り、どくだみ、笹、つる草取りを始めた。東本館の北側と言う事もあって、日当たりが悪いせいか、どくだみや笹は7、80センチに伸びており、ツツジなどの植栽の上に顔を出していた。つる草はさらに伸びており、ツツジを踏み台にして、高木のてっぺんまで達しているものもあり、お陰で踏み台にされたツツジはほとんど枯れた状態となっており、来春新しい芽を息吹かせることが出来るのか心配となった。それにしてもつる草の生命力、傍若無人振りには感心させられた。来春、また訪れてこのツツジの生命力を見届けたい。そばに山茶花の木があり、これもつる草に巻き付かれていたが、丁寧に除去してあげると、可憐なピンクと白のツートンカラー山茶花の花が三つ四つ咲始めていた。あと2週間もすれば満開となるだろう。植物界の熾烈な生存競争を垣間見た感じがした。作業が終了して、作業用具を満載したリヤカーを押しながら、暮れなずむ国立東キャンパスをあとにして、集合場所のある西キャンパス職員集会所に戻った。

着替えを済ませしばらくしていたら、まだ陸上競技場南に出掛けた第一班が帰って来ていないことに気付いた。思い切って出掛けた。まだ作業をしており、収穫のほどを見せてもらうと、1メートル位の長いものが掘り起こされていた。掘った女性会員が満面の笑みを浮かべて私に誇らしげに見せてくれた。また川村くんも直径7センチくらいの一番太いものを掘ったが途中で切れてしまっていた。忍耐と集中力が足りなかったと反省していた。長いもの、太いもの、短く曲がりくねったもの多種多様ではあるが箱一杯の大収穫であった。国立のキャンパスに天然の無農薬の自然薯が収穫できるとは驚きであった。

反省会が始まる前、福島先生より自然薯の生態についての講和があり、自然薯はつるにより葉を伸ばして日光を吸収していること、また寒さから守るため冬場近くになると葉を枯らして身を守っていること、原産地は南方で日本には北限があり、北海道では収穫できないなどご説明いただいた。

福島先生のご指導の下で自然薯の調理が始まったため、調理に参加していない人たちだけでビールで乾杯し、本日の疲れを癒した。そうこうしている内に自然薯の調理が完成し、「マグロ山かけ」が配られた。箸でつまめるほど粘りが強く、醤油をつけなくても濃厚な味の山かけを賞味することができた。本当に素晴らしい味であった。佐藤くんによると昨年の同じ時期に初めて参加した川村くんが国立の山かけにはまってしまい、それ以来ボランティア活動に参加しているとの裏話を披露してくれた。美味しい「マグロ山かけ」を調理していただいた福島先生、また素晴らしいマグロをご用意いただいた事務局に感謝の意を表したい。ご馳走さまでした。また来年よろしくお願いします。

次回は11月29日(水)、12月14日(木)13:30集合にて開催されます。興味のある方は是非ご参加ください。勿論会費だけの参加も大歓迎です。一橋植樹会への絶大なるご支援願いいたします。以上。

事務局:高原(記)

一橋植樹会参加報告

日時:平成18年10月19日(木)13:30〜16:00
場所:国立西キャンパス
参加者:田所(G)、冨室(I)、川村(K)、高原(L)、西村(L)、42年会は5名

快晴、微風、湿度30%以下の絶好の天候に恵まれた。先ずIクラスの冨室くんが現れた。彼は40周年実行委員会クラス幹事に任命され、一橋植樹会への支援が決定されたことを受けて、クラス仲間に参加の勧誘をせねばならないが「先ず隗より始めよ」を実践するべく初参加となった。次にLクラスの西村くんが現れ、自宅の庭掃除もしないのに、大学のボランティア作業に参加するなどもっての外と奥さんに嫌味を言われての初参加。次がGクラスの田所くん。愛用のトレッキングシューズに身を固めてのこれまた初参加。最後にKクラスの川村くんが現れ、42年会としては過去最高の5名の参加となった。

準備体操後、作業場所の説明があり、今回は5箇所、5班に組み分けられた。42年会は初参加が3名いることもあって、5名まとまろうと申し合わせて、35年卒の大泉リーダーの下で作業することとなった。作業場所に行ってみると30センチくらいの雑草がぎっしり伸び放題。つつじなどの植え込みにはつる草が巻き付き放題。さっそく鎌をもって草刈を開始。しばらくして私は図書館の南庭に移動した。すると建物から女性職員が出てきて申し訳なさそうに、この枯れ木を切ってくださいと頼まれ、早速伐採した。また窓に鳥の糞がこびり付いているので落としてくれませんかとの依頼があり、すぐに除去した。植樹会が草刈会であることは前回の初参加で十分認識できていたが、ガラス拭きまでさせられるとは思ってもみなかった。これも世のため人のためのボランティア精神であろう。

図書館南庭のつる草取り、枯れ木除去を終えて、元の作業場に戻ってみると、大泉リーダーの草刈機の威力もあってか雑草が見事に無くなっていた。達成感が感じられた。休憩時に、喉を潤していると田所くんが植え込みの中に入って五葉松をしげしげと眺めていた。在学中にゼミで記念植樹をした五葉松で40年振りのご対面だそうだ。同じゼミ仲間の川村くんも懐かしげに眺め入っていた。銘石が植え込みに隠れて見えなくなってしまっていたので、大学の職員に何とかしてよと頼んでいた。またこの五葉松は素人には手入れが難しいので植木職人に頼んで手入れしてもらっているそうだ。記念植樹が大事にされていることを聞き、田所くん、川村くんとも安心したようだ。

そんなこんなをして本日の作業は終了。軽トラックの荷台いっぱいに積み込まれた刈り取った雑草を眺めながら、多少の疲労感はあったものの、心地よい汗をかいた大満足の作業が終了した。着替えを済ませ反省会が始まった。今回はビールだけではなく、先輩からの差し入れの日本酒、焼酎もあってかなり盛上った。初参加者の紹介があり、42年会から3名が挨拶した。先輩諸兄達に42年会の植樹会へのやる気が評価された一日であった。

次回は11月17日(金)13:30集合で開催されます。是非一度ご参加ください。勿論、会費だけの参加も大歓迎です。一橋植樹会への絶大なるご支援をお願いいたします。

高原(記)

一橋植樹会へのいざない

一橋植樹会の会員になろう
今年7月27日(木)に開催された卒業40周年記念大会第1回実行委員会で「40年の節目として、何か母校に貢献できないか」ということが議論されました。そこで提案されたのが、41年会が40周年記念事業として行ってきた植樹会のボランティア活動を、今年の10月より来年9月までの1年間、42年会が引き継ごうというもので、全員が賛成いたしました。

一橋植樹会の加納会長は、会員を増やすことが今年度の植樹会の大きな目標の一つだと言います。OB一般の個人会員数は漸増し、8月末現在で400名に達しましたが、目標の600名にはまだまだ遠く、また会員が特定の年次に偏在していることが問題です。ちなみに35年が90名、37年が70名、41年が30名で、この3年次だけで50%近くを占めている現状です。このため植樹会は先月から積極的な勧誘活動を展開しています。

そこでわれわれ42年会の出番が廻ってきました。「41年会に続け!」を合言葉に、皆さん植樹会の会員になりましょう。ボランティア作業は原則月に一度、これまで3年間に30回行われて来ました。今後もこのペースで行なわれる予定です。作業への参加は必ずしも会員の義務ではありません。年会費だけの賛助も大いに歓迎されております。

植樹会ボランティア作業活動に参加しよう
次回のボランティア作業は10月19日(木)13時30分から行われます。集合場所は 国立西キャンパスの職員集会所です。汚れても良い服装にてお出かけください。タオルと着替えは是非ご持参下さい。軍手と飲み物、そして草刈用の道具は用意されています。なお、会員にならなくてもボランティア作業に参加できます。快い汗をかいた後のビールは格別です。心地よい汗を母校のために流しましょう。

一橋植樹会のホームページをのぞいてみよう
42年会のホームページの右下にリンク集があります。一橋植樹会のボタンをクリックしてみてください。植樹会のホームページが開けます。なかなかよく出来たホームページです。会員申し込み、作業申し込みなどもこのホームページを経由して行なえるようになっております。また今までに行われた作業の内容、作業場所、作業前・作業後の写真なども掲載されております。是非ご高覧ください。

以上

事務局長:高原正靖

一橋植樹会初参加の記

9月20日(水)一橋植樹会に初めて参加した。皆さんの参考になればと報告いたします。

バッグに長袖シャツ、着替え用下着、タオル2本、帽子、軍手そしてキンカンと虫よけスプレーを入れ、スニーカーを履いて、昼前に我が家を出発。1時ごろ西門守衛所に着くも集合場所の職員集会所が分からない。考えてみれば学生時代は西キャンパスにはほとんど行かず、ラグビー場と雀荘を経由して自宅への往復の毎日であったので迷うのも無理からぬなどと納得。学生食堂付近でしばらく待ったがそれらしき人は通らない。心配になり、もう一度案内板を見に行ってやっと職員集会所に到着したのが1時半ごろ。すでに20名くらいの人が思い思いの姿に着替えていた。42年会の佐藤君はすでに着替え済であった。ラグビー部の先輩(35年卒)もおられて初参加の心細さはなくなった。

佐藤君の紹介でいろいろな方にご挨拶させていただいた。35年卒は現在会員数約90名、37年卒が約70名、この2学年で約半数を占めるという。また41年卒は会員数30名くらいで少ないが、実際の参加は40名を超えることもあったと聞く。

定刻の2時になると世話人の方が「本日の参加者はOB、職員、学生を含め70名。3班に別れて作業します」と案内版を持って説明をされたが、初参加の私にはどこがどこなのかさっぱり分からない。まあ適当に皆さんの後をついて行こうと決めて、いざ出陣。集会所前の広場にて佐藤君の指導で入念なストレッチ準備体操をして目的地へ。

作業場所は図書館の脇を通って、ホッケー場のそばの総合情報処理センター付近。大きな木立に囲われた広場。作業リーダーの方が「つる草と笹、下草を剪定はさみ、草刈かまなどで除去してください」との合図で作業開始。「笹は親の仇」のように徹底的に刈り取ってくださいなどの声も飛ぶ。木立の中とは言え、作業開始後すぐに汗がしたたり落ちる。首に巻いたタオルで汗を拭き拭きはさみを使う。誰かが「この草は水引と言うんだよ。赤白の花が祝儀袋の水引に似ているでしょ。でも雑草だから刈り取ってください」と説明。何気なく眺めていた雑草にも由緒ある名前が付けられていると感心し、勉強になった。

開始後1時間経って休憩。会が用意してくれた冷たい飲み物で喉を潤す。至福のひと時。リーダーの「こちらはほぼ終了したので、皆さんあちらに移動してくださぁ〜い」の声で作業再開。行ってみたらスゲェ、ひでぇ、伸び放題。枯れ枝も沢山。つる草も植栽のてっぺんまで繁茂。私はつる草を除去しながら、どうだんつつじの剪定までしてしまった。みるみる内に枯れ枝や切り取った下草の山。リヤカーが何回往復したろうか。そんなこんなをしている内にあっという間の2時間が経過して本日の作業終了。黄昏時、金木犀が甘い香りで微笑んでくれていた。

職員集会所に戻り整理体操をして、汗にまみれたシャツ、下着を取り替える。「前回の8月は下までびっしょりだったが、今回は上だけだからちょっとはましかな」などと先輩が話してくれた。

反省会が始まった。反省会と言っても実はビールと軽いおつまみでのお疲れさま会。私は普段はビールをあまり口にしないのだが、この日のビールの味は格別だった。ビールが五臓六腑に染み渡りビールがこんなに美味いものかと再認識した。

初参加者は挨拶しろとのことで「42年会の事務局長をやっております。来年、卒業40周年を迎えます。41年会に続いて、大学への貢献策の一環として本年10月より来年9月まで、42年会の有志を募って多数の会員の植樹会への参加を呼びかけます」と挨拶し、先輩達より「期待しているぞ。多数の人を集めてくれ」などの励ましの声も聞かれた。41年会の方々の中には期間限定であったが、植樹会にはまってしまい今も続けている人もおられた。国立の四季を直接手に触れて感じ取る喜びがきっとあるに違いない。毎回参加することを心に決めた素晴らしい初体験の一日であった。

以上

高原正靖(L)


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