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■現在地:ホームリレーエッセイ

■リレーエッセイ

「将棋と私」

 井上 紘(Fクラス)

 子供の頃、無理やりに近所のおじさんの相手をさせられたのが縁で、将棋とつきあうようになった。それが良かったのか、大学に入学した際には、すんなりと将棋部を選んだ。

  当時、本人はそれほど強いとは思っていなかったのだが、そこそこの腕前だったらしい。中学生の時に将棋の本を3冊ばかり丸暗記(当時はそれくらいは簡単だった・・・今では想像を絶するが。)したことが良かったのだろう。尤も、「本に書いていない局面になると、極端に弱くなる」というのが先輩の評だったが。

  将棋部のメンバーが少なく、リーグ戦に参加する7人を集めるのに囲碁部員まで借り出す、といった状況の中で、3年生のときからリーグ戦にはフル出場。その結果、卒業時には二段の免状がいただけた。会社に入ってからも、会社代表として業界の全国大会に出場したこともあるから、まあまあのところだったのだろう。

  その後、他の団体に出向したり、支店に出たり、ということもあって、長い間将棋からは遠ざかっていたが、あるとき、大学の先輩である高野さん(昭和33年卒)から、「大阪如水会の将棋クラブ」への参加を勧誘された。それが縁で、プロ棋士である有吉八段の会に参加した。メンバーは40人くらい。和気あいあいの、「心から将棋を楽しむ」会で、いまも楽しく参加させていただいている。

  数年前のことだが、この会を数ヶ月休んでいて、久しぶりに参加すると、高野さんが、「今日、お前に四段の免状が出るので、受け取るように。免状代は、後日振り込んでおくように」と突然言われた。通常、免状は本人が申請し、発行されるもの。「申請した覚えはありませんが」「いや、実は自分は四段の免状を頂くことになった。ただ、お前の方が自分より少し強い。そのお前が二段では困るので、ついでにお前の分も申請しておいた。それが今日授与される。」というのが高野さんの話。先輩には従う、というのが本学の伝統なので、それ以上抵抗せず、有り難く頂戴した。ン万円の出費は痛かったが・・・。

  そんなわけで、実力以上の段位を持つことになったが、ある日、近隣の子供将棋教室で教えてほしい、という依頼が舞い込んだ。老後の楽しみにもなるし、引き受けようと思ったが、躊躇した。子供には正しく教えないと、将棋嫌いの子をつくってしまうことになりかねない。そこで、プロの団体である日本将棋連盟に「教え方を教えてほしい」と相談した。答えは「将棋普及指導員という制度がある。合格すれば教材も差し上げます」ということだった。

  受験資格のうち欠けていたのは「日本将棋連盟の支部会員である」という条件だけだったので、平成14年に、地元奈良県の西大和支部に入会し、15年に資格試験を受けた。何十年ぶりの筆記試験と口頭試問に少々緊張したが、合格した。ただ、その後に引越ししたので、いまだに「将棋ボランティア」という所期の目的は達成していないが。

  将棋を通じて、いろんな人との出会いを持てたことが、なによりの収穫である。西大和支部では、入会後、日も浅いのに幹事の一員に加わった。また、前述の高野先輩からは、俳句の会に勧誘された。おかげで、毎月の句会の締め切りに追われる羽目になったが。また、将棋普及指導員会議が大阪で開催された際に、本学将棋部の2年先輩の三宅さん(いま、関西将棋連盟の子供将棋教室で教えておられる)と40年ぶりにお目にかかり、親交が復活した。そのほか、複数の将棋の会に参加しているし、ついでに「囲碁の会」の幹事役も引き受けて、たいへん忙しいが、これも有り難いことだと思っている。

いま、将棋の普及は、憂れうべき状況にある。将来を担うべき子供の数が減っているうえに、将棋を指す子供、もっと進んで、将棋が好きな子供の数が少ないことだ。特に、ネット将棋(インターネットの画面上で見知らぬ人と指す)ができるようになった結果、「対面して」将棋を指したがらない子供が多いらしい。まあ、昔にような縁台将棋、といった風習がなくなったこともあるし、先般の将棋名人戦を巡る問題、といったことも、将棋普及に陰を投げているのかもしれないが・・・。西大和支部でも、若い人の加入がみられず、メンバーの高齢化が進んでおり、さびしい限りである。

先日、西大和支部の支部長から、「手伝うから、ぜひ子供将棋教室をやってくれ」という申し出があった。教室を開くには、子供を集めるために学校へ案内状を出したり、チラシを配ったり、といったことが必要になるし、場所も確保しなければならない。また、ルールさえ知らない子から、相当強い子まで、いろんなレベルの子供を同時に教えるには、一人では大変だ。それを手伝っていただけるということは、本当に有り難いことで、本気になって考えているところである。ただ、一度始めてしまうと、自分の都合で休む、といったわけにはいかなくなる。生来怠け者なので、そのあたりが一番心配で、熟慮しているところ。ただ、ここまで将棋に関わってきたのだから、近い将来には「教え方」を改めて勉強して、この課題に取り組みたいと考えているところである。

以上
    29 「農的生活をめざして」 後藤 守孝(Iクラス)
28 「三宅島緑化再生事業に参加して」 湯川 敏雄(Hクラス) 27 混声合唱団「響」チェコ演奏旅行記(最終回) 阿部 祐一(Iクラス)
26 混声合唱団「響」チェコ演奏旅行記(2) 阿部 祐一(Iクラス) 25 混声合唱団「響」チェコ演奏旅行記 阿部 祐一(Iクラス)
24 「天使のピアノと美智子皇后」 春本 榮三 (Iクラス) 23 水と水道のお話  中島 薫 (Cクラス)
22 「ヌシャガクの一杯」 吉澤 一成 (汽ラス) 21 「とても楽しい教授暮らし」 福島 清彦 (前期Dクラス 後期永原ゼミ)
20 −THE NORTH AMERICA−松本 正義(Eクラス) 19 旅を楽しみ、感じ、学び、思うこと 西村 周一(Lクラス)
18 バドミントンとの出会い、そして50年  杉本 伸之(Eクラス) 17 小唄雑感 月崎 博章(Dクラス)
16 人類の遺産(世界遺産)について 羽山 章一(Iクラス) 15 「坐禅の春秋」 柏田洋征(Iクラス)
14

「将棋と私」 井上 紘(Fクラス)

13 法律と「世間」あれこれ 川村 忠太郎(Kクラス)
12 若き世代を良導すべき年配者の責任 安藤 賢次(Jクラス) 11 よき時代の流れの中で 徳永 興亜(Gクラス)
10 中高年のデジタルディバイド 吉田 勝信(Fクラス) 9 「下流社会」 から見えてくるもの 國武 胤清(Gクラス)
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6 「幹事職による役得」考 河井 征治(Gクラス) 5 「く・に・た・ち」・・あの頃のこと 岩下 久二男(Lクラス)
4 悠悠自適 増山 晴英 (Kクラス) 3 一枚の写真 高原 正靖(Lクラス)
2 アメージング・タイランド 檀上 正泰(Iクラス) 1 紀州のケンケンかつお 田所 保(Gクラス)
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