最近私が感銘を受けた本

『僕はいかにして指揮者になったのか』

佐渡 裕著、新潮文庫、476円(税別)

今年49歳になる指揮者「佐渡裕」は、来年(2011年)5月ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演へ出演する。子供の頃の夢が実現したのである。
レナード・バーンステインや小澤征爾に可愛がられた佐渡裕の愉快な自分史的物語です。
今や大指揮者となった小澤征爾も若いに『僕の音楽武者修行』(音楽之友社、昭和37年初版)を書いているが、それに勝るとも劣らない痛快な「音楽武者修行」の物語です。

「大人になったらベルリン・フィルの指揮者になる」――小学校の卒業文集に書いた夢を、佐渡裕はついに現実のものにする。指揮者としての正式な教育を受けていない自称「音楽界の雑草」が、なぜ巨匠バーンステインに可愛がられることになったのか。 (文庫本裏カバーより)

「音楽おもろいで、演奏会に来てみいひんか?」 これは佐渡裕の口癖です。「1万人の第九コンサート」やテレビ朝日の『題名のない音楽会』(シリーズ)第5代目司会者を務めている、今や日本を代表する指揮者が書いたとても愉快なお話満載。