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ただしぼんやりして砂にハンドルをとられ転倒することは請合いだ。
交通量は一日に
12台会う程度。

バイヤブランカから首都ブエノスアイレスまでは絶好のアスファ
ルト舗装が続く(
900粁)。交通量は頻繁になるが23車線あるか
ら、
6070粁で飛ばす。ただ道端に牛の死骸がたくさんあって気持
が悪く、時には生きた牛の群れが道を歩いていて、思わぬ所で時間
をくうことがあった。ブエノスアイレス、サントス間は船で行く。

 

ブラジル

サントス、サンパウロ間は、サントス街道と云ってわずか74粁で
あるが
One Way二車線完全舗装のすばらしい道、海抜700米のサンパ
ウロまで急坂を
60粁で登り切る。

リオ街道(サンパウロ−リオデジャネイロ間)472粁アスファルト
舗装で第二国道のような道が続く。
1015トン積のトラックが30
に一台ぐらいの割で追いこしていく。風圧でスクーターがグラグラ
してあぶないが、トラックの来ない時は快適だ。

午後になるとアスファルトが溶けて来てベトベトするのは日本と
同じだ。道路標識も今までよりは完備していて、交叉点には行先き
と距離が表示してあり、手前にも二ヶ所程標識があるから高速で走
っていても見落とすことはない。この街道は距離の長い関係もあっ
て随分破損した箇所があったが、
70粁で走っていて危険を感ずるほ
どではない。工事中のところは一度も出合わなかった。

最後にサンパウロ州の田舎の街道については、サンパウロ市周辺
100粁ほどは舗装があり、あとはテーラ・ロッシャという粒子の細か
い赤土の道だった(
1500粁)。僕等が走った時はまだ雨期がすっか
りあけず、日本の梅雨のように毎日降られ、道はタンボのようにド
ロドロになり、タイヤが
1030センチもぐるという旅行中の最悪路
の一つだった。ここでキャリヤーは初めて四輪駆動を使用した。

南米を自動車で旅行するには、最も道路状態のよいと云われてい
る南部、チリ、アルゼンチン、ウルグァイでも、ジープがよいと思
う。実際、チリ南部のパンアメリカンハイウエイやアルゼンチンの
パンパでは乗用車には殆んど出合わなかった。農場や荒野を申訳程
度にならした道が多いから、腰の低い乗用車では走れないだろう。
もし雨期に走行したり、山岳地帯を長く旅する場合には四輪駆動が
絶対必要だと思う。

とにかく南米の道路は予想以上に悪路で、しかもその悪路が日本
の悪路とは状況が異なり、特にスクーターでは走りにくかった。

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