藤本 淳三

昨日「無事」帰国いたしました。個人的にもいささかのトラブルもありましたが、なんとか予定通りの行程をこなすことができました。

橋本団長、藤原遠征隊長はじめ、各役員方、ツムラーレ関係者の皆さん方がよく気配りしていただき、全体的にもスムーズな行動ができたと思います。

何より(年寄りにとって)有難かったのは、気候が日本の10月中旬ころの快適な日々が続いて、雨にも会わず(降ったのはバス旅行中のみ)、日中の気温は16度から21度とまことに過ごしやすかったです。何でも、当地も今年は異常気象で、本来もっと寒くなっているはずが、「予想外に暑さが続いている」ためだったようです。


MGCの演奏については、すでにご報告が届いている通りですが、小生の感想としては「上等とまではいかないが、当初心配したよりははるかにまとまりもよく、何とか聴かせられたかな」というところでした。同行の奥様方からは「素晴らしかった!!」との大拍手をいただき、大いに勇気をもらいました。問題の「居処」は、現地の方には「もの珍しさ」があったかもしれませんが、演奏としてはもう少しこなれていなかったように感じました。またアンコールに「アベマリア」を使いましたが、この種の、場所や、聴く相手を選ぶような音楽は、あまり使わないほうがよいように感じました(拍手もおざなりでした)

共演の3つの合唱団は、夫々最上とは言えませんが、まとまりもよく、さすが合唱大国の合唱団でした。最初の男声合唱団(リトアニア・ヴィリュニス)は、20人ほどでしたが、個々の声が素晴らしく、特にベース系はロシア合唱団風の素晴らしい響きを持っており、「はる友」など素晴らしい演奏になりました。

ふたつ目の混声合唱団(リトアニア・カウナス)は、近く当地を訪問予定のローマ法王の前で演奏予定とかで、これまた澄んだ声で、美しいハーモニーを聴かせてくれました。3つ目の女声合唱団(エストニア・タリン)は、幾田さんのご報告にもあるとおり、地元の現代音楽の作品を見事に演奏されました。

各地とも、終演後の懇親会は、なかなかにぎやかで、国際親善の実を果たせたと思います。ただ、最初の2回はアルコール無しだったせいか、もう一つ静かでしたが、最後のタリンでは、後輩の大使殿のご臨席もあり、アルコールの勢いも借りて、大いに盛り上がりました。ヒップ回り2メータもありそうな巨漢おばさんもいたりして、恐ろしそうでしたが、最後は、例の「法被渡し」も手伝って、抱き合ったりして、大盛り上がりでした。いずれ正式詳細レポートがあると思います。取り急ぎ小生の(個人的な)感想を書かせていただきました



<追伸>

小生の帰国報告の中で、旅疲れのせいで、重要な報告を漏らしました。

それは「亀井さん大活躍」の報告です。

今回のツアーで、演奏面で一番気を使い、頑張ったのはもちろん亀井さんでした。初めてのホストコンダクターとして、いつもの半数以下で、パートバランスもとれていないMGCを率いてよくまとめられたと思いますし、各地の聴衆からも大きな拍手ももらいました。また共演合唱団指揮者、リーダー達との交流、あいさつ等、橋本団長とともに,気を使うことも多かったと思います。

どうもご苦労さまでした。