オーストリア演奏旅行 ー演奏はこんなところでー |
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1.地図で見る演奏の旅 | ||||
<演奏会場> ●クラムザッハ→●パート・イシュル→●ウイーン(シュテファン大聖堂)→●ハイリゲンシュタット(ウイーン市内) |
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2.演奏会はこんなところで (1)クラムザッハ |
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2011年8月、東日本大震災で被災した福島県南相馬市などの高校生達をロータリークラブの協力でオーストリアに招待し、ホームステイで受け入れてくれた村である。当地での演奏会は、現地の人達への御礼と感謝の気持ちを伝えて欲しいとの、オーストリア大使の要望に応えたものである。 当地は日本の安曇野市と20年に亘り姉妹提携都市の関係にあり、民間レベルでも幅広い交流が行われており、日本に対する関心は非常に高い。 会場となる「フォルクスシュピールハウス」は、第1次世界大戦後、音楽・ダンスや集会に充てるため村人達がお金をし合い、1923年に建設された多目的な木造ホールで、近年大幅に改築されたものである。 |
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(2)バート・イシュル | ||||
ウイーンから西へ3時間、ザルツブルグから東へ1時間半のところにある高級温泉保養都市。世界遺産であるザルツマングート地方の東部に位置する風光明美な湯治場である。昔から王侯貴族や音楽家等の芸術家が多数訪れ、夏場はウイーンの社交界が当地に引っ越すとまで言われた。 フランツ・ヨーゼフ1世、その妻エリザベート、ヨハン・シュトラウス、ブラームス、ブルックナー、レハールなどに愛された所であり、当団のレパートリーの一つ、ヨハン・シュトラウスの喜歌劇「蝙蝠」は、当地を舞台としたものと言われる。 会場となるトリンクハッレは正面に立派なギリシャ風の列柱と回廊を持ち、近代的な建築技術を用いながら昔の香りを漂わせて建築された建物。音楽会、舞踏会、講演会、パーティー等、多彩な催し物が開催されている。 |
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(3)ウイーン(シュテファン大聖堂) | ||||
オーストリア共和国の首都。ハプスブルク帝国の首都として長く栄華を誇り、多数の著名音楽家を育てた「音楽の都」。紀元前から軍事拠点として発展してきたが、12世紀頃からは東西のドナウ川航行と、南北のドイツ・イタリア間の通商路の交差点として地の利を得て商都として栄えた。 13世紀から第1次世界大戦の終了まで、640年間に亘りハブスブルグ家の首都として栄え、中世の音楽・美術・工芸・建築等の技術の花を咲かせた。 会場となるシュテファン大聖堂は、「WIENの象徴」とも言われる大寺院で、ローマのヴァティカン大聖堂とも並び欧州でも大変高い格式を誇り、カトリックのWIEN大司教区の司教座聖堂であり、12世紀から16世紀の長い年月を掛けて建設されたもので、建築様式もロマネスク様式とゴシック様式が混在している。モーツアルトの結婚式場であり、葬儀場でもある。 |
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(4)ハイリゲンシュタット | ||||
ウイーン市内で、同市の北西部の地域。豊かな緑と美しいドナウ川に囲まれて、ブドウ畑の広がる閑静な住宅街である。ベートーベンゆかりの地として大変有名であり、この一帯には、かつて彼が住んでいた幾つかの家や散歩道が歴史のままに残されている。「英雄」や「田園」はこの地で生まれた。東京都世田谷区の姉妹都市であり、文化交流が盛んである。会場の「ベートーベンザール」は、教区教会の「ベートーベンハウス」のなかにあるこじんまりとしたホールで年中、各種の音楽会が開催されている。 | ||||