中部イタリア演奏旅行 ~演奏はこんなところで~ |
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1.地図で見る演奏の旅 | |
<主な行程>●▲は演奏場所 | |
●フィレンツェ→シエナ→アレッツオ→フィレンツェ→リミニ→●サンマリノ→リミニ→▲アッシジ→ローマ→●ジェンツアーノ→ローマ |
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→▲バチカン | |
2.演奏会はこんなところで | |
(1)フィレンツェ(CHIESA SAN FIRENZE サン・フィレンツェ教会) | |
教会の守護聖人San Filippo Neri生誕100周年記念の音楽祭、Festival2015に現地合唱団とのジョイントで参加。 フィレンツェ人の SAN FILIPPO NERIが、1564年ROMAにて反宗教改革の旗印となる「オラトリオ会」(キリスト教の共同体)を創立したが、「オラトリオ会」の本拠地を構えるに際しサンフィレンツェ教会の場所を選び、サン・フィリッポ・ネーリ教会と修道院を建設した。サン・フィレンツェ教会は、1600年代~1700年代にかけて建造されたサン・フィリッポ・ネーリ教会やサンタ・ポッリナーレ教会等を含む総称であり、町のベネディクト派(カトリック修道会)にとって重要な大修道院である。建物の大部分には裁判所が入っていたが、現在は市に移管されて展示スペース等にも利用されている。 フィレンツェは、ルネッサンス芸術の花が開いた中世の都として有名。 |
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SAN FILIPPO NERI |
Firenzeでのポスター |
共演団体は「CORALE MONSIGNOR LOUIGI SESSA」という混声合唱団。メンバーは音楽愛好家45名(年齢層は幅広く20~60歳台)で構成され、年間を通して主にサン・フイレンツェ教会、サン・フィリポネーリ教会にて活動している他、数多くのコンサート、合唱フェスティバルにも参加している。 | |
サン・フィレンツェ教会MGC演奏 |
共演団体CORALE MONSIGNOR LOUIGI SESSA |
(2)サンマリノ共和国(ATLANTE SHOPPING CENTER) | |
4世紀初頭、ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるためマリーノという石工が海抜700mの岩山の地にたてこもり信徒を集めて共同体を作ったのが建国の伝説とされる。1631年にローマ法王により独立的地位を認められ、1862年にはイタリアとの友好善隣条約を結び、近代国家としての主権と独立を確立した。現存する世界最古の独立共和国。人口は31千人で、欧州ではヴァティカン、モナコに次いで3番目に小さな独立国家。 会場となるは、丘の上の共和国の中心へと結ぶ主要道路沿いに建つ、5階建ての大型のショッピング・モール。この建物の内部に位置する吹き抜けロビーホールでの催し物として、各種演奏会やイヴェントを開催しており、今回は週末の午後(夕方)の演奏会として開催されたもの。 |
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サン・マリノ演奏会場 |
サン・マリノ演奏会ポスター |
共演団体は2つ。一つは「CORO “MALATESTA” DI VERÚCCHIO」で、団員は30名ほどのヴェルッキオ在の合唱団。ポリフォニー音楽を広める目的で1987年に設立され、数々のコンサートを通じて宗教曲や世俗曲のレパートリーを増やしている。 もう一つは「CORO POLIFONICO “MAGNIFICAT” DI SANT’ARCANGELO」で、サンタルカンジェロと、その近郊の団員による混声合唱団。レパートリーは宗教曲を中心に、中世ポリフォニー作品からロマン派や現代の作品までと幅広い。 |
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サン・マリノ合同演奏リハーサル |
サン・マリノMGC演奏 |
(3)ジェンツァーノ(PARROCCHIA SS NOME DI MARIA) | |
演奏会場は、GENZANO DI ROMAの街の南部地域にある 「聖マリア教会」。2002年に建設を終えて献堂された、この地域の比較的新しい教会。会場のあるジェンツァーノはカステッリ・ロマーニ地方のリゾート地で、古代ローマ時代の『アッピア街道』沿いの街で、人口は24千人。NEMI湖と言うカルデラ湖の南西岸に面する崖の上に聳える街で、毎年6月下旬に開催される花の祭、『INFIORATA(インフィオラータ)』で特に有名な観光地である。インフィオラータとは、キリストの聖体の祝日に、聖体行列を迎えるために教会へ向かう参道や広場を花の絨毯で覆う習慣で、日本のインフィオラータの関係で、神戸市との交流も有る。 | |
演奏会場の聖マリア教会 |
合同演奏リハーサル |
共演団体は「CORALE HARMONIA MUNDI」で、25~30人で構成される地元の混声合唱団。GENZANO市オペラ・フェスティバルへの出演や、教会コンサート、その他団員による声楽独唱コンサート等に出演している。 | |
聖マリア教会MGC演奏 |
聖マリア教会合同演奏 |
(4)アッシジ(サンフランチェスカ教会) | |
サンフランチェスカ教会の見学時に、教会の許可を得て臨時に歌ったもの。 | |
(5)バチカン市国(サン・ピエトロ大聖堂) | |
バチカン博物館見学に行った時、サン・ピエトロ大聖堂の奥に位置するアプシス(後陣)で歌うことが許されるというサプライズが発生した。ベルニーニが晩年の制作したバロック美術の最高傑作の一つと言われる「ペテロの司教座」を背にして、アルカデルトのアヴェマリアを演奏した。 | |
サン・ピエトロ大聖堂にて演奏 |
サン・ピエトロ大聖堂の聴衆 |