鼻濁音
・・・・「水のいのち」で一考察・・・・

By  MGC B2 O 2000.12.09

「水のいのち」の練習で、半分くらいの方が何ヶ所かでのカ行鼻濁音を濁音で歌っており、響きが固く汚く聞こえました。特に、「5.海よ」の「海の不可思議」の最後の「ギ」が気になります。フォルテなので音楽的に固い響きを意図的に求めるというなら別ですが・・・その他も「空の高みにこガれるいのち」、「あこやガい」などです。歌うときは「鼻濁音」の方が響きが美しいと思います。

通常言われている「鼻濁音の原則」を念の為、記しておきます。

1.鼻濁音になるもの
(1)第2拍以下のガ行は原則として鼻濁音
  (感激、会合、会議、懐疑、不思議)

(2)助詞の「が」は鼻濁音
  (A君が来る、誰がやったんだ)

(3)連濁によるものは鼻濁音
  (氷・・・うす氷、神・・・守り神、貝・・・ばか貝)

2.鼻濁音にならないもの
(1)語頭に来るガ行はそのまま濁音で発音
  (学校、劇場、合理的、月給、義理人情)

(2)数詞の「五」は原則としてガ行のまま。 
  (五十五、五百十五)
  例外:数字の概念から離れたものは鼻濁音
   (七五三、十五夜、八五郎)

(3)擬態語、擬音語はガ行そのまま
  (がくがく、げろげろ、ごろごろ、がんがん)

(4)外来語はガ行そのまま
  (窓ガラス、キログラム)

(5)丁寧の接頭語の「お」の後は鼻濁音にならない
  (お元気、お行儀、お義理)

By  MGC B2 F 2000.12.09

私も濁音と鼻濁音のことがとても気になりました。我々の年代ですと、それほど混乱はないと思っていただけに、ちょっとショックでさえありました。

業界では、濁音は「ガ」のように表記しますが、鼻濁音の場合は点の代りに肩の部分にをつけます。こうすると意外と発音しやすくなりますので、鼻濁音が苦手の方は、楽譜にそれを書くことをお勧めします。