Australia


General Information
オーストラリア滞在記 -Written by Yuriko Inoue-
ケアンズ -Written by hiromi yamada-


General Information

正式国名 Commonwealth of Australia
国土面積 769万平方km
首都 キャンベラ(Canberra)
総人口 19,727,476人(2002年9月現在)
言語 英語
通貨単位 オーストラリア・ドル(AUD)
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国番号 61
パスポート残存期間 帰国時まで有効なもの
ビザ 必要
電圧 220V
周波数 50Hz
電源プラグ B3/BF/C/O/SE

オーストラリア政府観光局
オーストラリア・ウェブ -在日オーストラリア大使館-


オーストラリア滞在記 -Written by Yuriko Inoue-

シドニー
洗車事情
高橋尚子の青い線
FOXスタジオ
巨大マッシュルーム
オージービーフとカンガルー
ジャグジーと夜景
料理当番
草刈仕事
ブルーマウンテンツアー
21歳
サーキュラー・キーとロックス
2001.9.11
レインボーロリキート


シドニー(Sydney)

親戚がこの都市に在住しているため、私と友人3人はその家に泊めさせてもらった。そのため、観光客というよりは、現地に住む人間の暮らしを味わったのに近い一週間だった。旅行記というか、滞在記録として読んでほしい。


洗車事情

キングスフォード・スミス空港に親戚が迎えに来てくれたので、マイカーで家まで送ってもらうことになった。四人分の大荷物と人間5人を乗せて、車はかなりの負担を強いられたに違いない。ノースシドニーの自宅まで、30分強我慢してもらわねば。そんなドライブの途中で気づいたことは、自家用車があまり手入れされていないということだ。ある程度の高級車でも、遠めに見ても分るほどの埃を乗せて高速道路を走っている。親戚の話では、オーストラリアの人は車の見た目にはあまり気を使わないのだそうだ。


高橋尚子の青い線

私達日本人にとって、2000年の夏季オリンピックにおいて、高橋尚子の受賞した女子マラソン金メダルの記憶は未だ忘れられないものであると思う。私がシドニーを訪れたのは、オリンピックから一年経ったかどうかという時期だったので、記憶が更に新鮮だった。シドニーブリッジや、オペラハウスといった代表的な建築物を駆け抜けるマラソンコースは、オーストラリアの人々にとっても大切な記憶となったようで、その一部分を青いラインで道路上に示しておくことにしたのだそうだ。マンションのベランダから見ると、そのコースが一目瞭然なのである。残念ながら、高速道路上の線は、他の交通記号と混同してややこしいとの理由で消されてしまったそうだが・・・。はたして現在も残っているのだろうか。とにかくこのベランダから見るシドニー湾の美しさは格別で、昼間の赤っぽい屋根が連なる景色も良いし、夜景も魅力的。高層ビルもあるけれど、遠くまで見渡せるような低めの建物が多いのが、この街の特徴だ。


FOXスタジオ

20世紀FOX社のスタジオ設備の近くに作られた総合アミューズメント施設。映画にちなんだショッピングモール等が軒を連ねる。中でも目玉だったのは、映画の撮影風景に近い状況を体験できる遊園地だ(だが残念ながらこの遊園地は現在閉鎖中とのことである)。小規模な園内には、「ベイブ都会へ行く」のセット街や、特殊メイク実演等のアトラクションがあるのだが、一番面白かったのは「TAITANIC」というツアーだ。言わずと知れた大ヒット映画TAITANICの世界を体感できる。このツアーで私達はこの映画のエキストラを演じなければならないのだ。さて、これのどこがそんなにも面白いのかというと、まず、最初に「生存」と「死亡」の二通りの結末を選択できること。「生存」コースに進めば、救命ボートからタイタニック号の沈没を見ることになるし、「死亡」コースに進めばボイラー室の底で天国の映像を見ることになる。物好きな私は両コース体験した。次に、スタッフはもちろんのこと、一緒に回るお客さんが役者になりきっていること。サクラなんじゃないかと疑いたくなるほどに迫真の演技で「助けてくれー」と絶叫し柵をゆする者あれば、救命ボートからタイタニック号に飛び移ろうとして「ジャック!!」と泣き叫ぶローズになりきった女性、消火活動に勝手に手を貸そうとするおじさん、など。彼らの徹底した遊び心に驚きつつもつられて、最後には肩を寄せ合って生還を喜んだりしている自分がいた。このテンションの高さがTDLのジャングルクルーズでも見られれば、案内役のお兄さんはさぞかし助かるだろうに、などと考えてしまった。


巨大マッシュルーム

前述のとおり親戚の家にお邪魔したため、食事を自分で作ることも多く、そのためスーパーに買い物に出かけるとついつい珍しい食材を買ってしまうのだった。だが、野菜も肉類も魚類も豊富で低価格なのでなかなか恵まれた食生活を送ることができた。めずらしい食材の中でも直系5,6cmあるマッシュルームは美味しかった。日本で出回っているものは、まだかさが開いていない物で、言ってみれば子供のマッシュルーム。成長するとかなりの大きさになるのだ。他にも、カスタードアップルという果物など他の国では見られない不思議な食べ物が色々とあった。


オージービーフとカンガルー

日本でも日々お世話になっているオージービーフ。現地で味わうと、さらに美味であった。バーベキュー等で丸焼きにすると、肉の質の良さが直に感じられた。日本でバーべキューに使う肉というと、ビーフ、ポーク、チキンといったところが無難だろうが、オーストラリアの肉売り場には、ラムやカンガルー等がたくさん置かれている。カンガルーの肉は値段も安い。
自宅用の肉として、カンガルーを買う勇気が無かったので、シーサイドレストランで「カンガルーのピザ」を注文してみた。トッピングで細切れの肉が散らされていただけだったが、独特の臭いが鼻につき、なおかつ硬くて噛み切れず、あんまり美味しいものではなかった。それでも懲りずに土産物屋で「カンガルー、エミュー、ワニのジャーキー詰め合わせ」を買ってしまった。こちらも友人に不評だったのは言うまでも無い。


ジャグジーと夜景

この親戚の家には何故だか知らないがジャグジーが三つと使用していないサウナがあった。一人暮らしなので、宝の持ち腐れといったかんじ。サウナと屋上のサウナを動かすには掃除と工事が必要なので、諦めて普通のジャグジーを楽しむことにした。毎日交代制で一番風呂を堪能することにした。何故かと言うと、最初に入る人は泡立つバスオイルのお陰でプリティーウーマンのようなバブリーな入浴を味わえるからだ。そして私は友人3人の入浴シーンを撮影したのだった。
リッチな入浴を楽しんだ後、屋上でシドニーの夜景を眺めた。その時、友人と私は「富」というものは、時に愛に勝つのではないかという仮定に今なら賛同できるね、と語り合ったのだった。


料理当番

全然旅行記らしくないが、シドニーからケアンズの滞在中に私達4人は互いに当番を決めて仕事を分担したのだった。洗濯、食器洗い機、風呂、そして料理。私は一応料理担当となり、朝食と夕食を何度か作った。ブルーマウンテンツアーに行く際はみんなでお弁当を準備したりもした。いくら物価がそんなに高くはないとはいえ、アジアほどの破格ではないので節約をするためだ。


草刈仕事

私達が親戚の家に泊めてもらうのに、唯一課せられたのが屋上の草刈りだった。きれいに花を植えようにも草がぼうぼうで手を付けられないのだそうだ。そのため、頭痛を前日から引きずっている私以外の3人は労働奉仕をしていた。その間、私はケアンズ行きと、帰りの航空券の再確認および、ネット予約してあったケアンズホテルの再確認をした。


ブルーマウンテンツアー

シドニー都市部から一日ツアーでブルーマウンテンのツアーに出かけた。待ち合わせのホテルで迎えのバスを待っていたら、10分時間が過ぎてもバスが来ない。オージーのゆったりした気質が伝わってきた。
ブルーマウンテンとは「スリーシスターズ」と呼ばれる三つ並びの岩等が有名な、世界遺産に登録されている国立公園である。都市部に比べると気温が低く、9月(南半球なので早春にあたります)だがセーターが必要だったくらいだ。
このツアーでなかなか楽しかったのは、傾斜50度以上あるというトロッコ列車だ。距離は大して無いので、あっという間の走行なのだが、周りに見えるのが本当の大自然、緑の森と岩山なので、遊園地とは異なったカタルシスを味わえた。トロッコで下った帰り道は、ロープウェーで一気に上っていく。緑の谷を上から見下ろすのは、また違った爽快感があった。
大自然を満喫した後にツアーが連れて行ってくれたのは、動物園だった。動物園といってもキリンや象やライオンなどは居なくて、オーストラリアの動物を主に集めていた。まずはコアラ。木につかまってお昼寝をする姿は、もっこもこに密集した毛が柔らかそうで、ぬいぐるみなんじゃないかと思うほどに可愛らしかった。以前はコアラを抱くことができたのだが、コアラが疲れてしまうので最近は禁止になってしまった。コアラを至近距離で拝むためには、お金を払って記念撮影をしてもらうしかない。あんまりにも高いので、遠くからコアラを撮影して満足することにした。それから、ワラビーという小型カンガルーも愛嬌があった。檻の中に人間も入ることができ、自由に触ることができた。写真ではよく見る姿だけれど、実際にお腹に子供を入れて、ヒョンヒョンと飛び跳ねる姿をみると、可愛くて、ピザの具として注文したことをちょっと後悔した。それから、エンターテイメントとして行われていたのが、「羊の毛剃りショー」だった。体格の良いお兄さんが、生きた羊を手際よく丸裸にしていくというもので、陽気な音楽が流れるなかで拍手が沸き起こり、小屋の中は熱気につつまれた。だけど、毛の無い羊さんというものは、ヤギみたいな情けない姿になってしまうので、毛を剃った後の羊が何匹も並んでいると、やせ細っているわけではないのに貧相に見えて、哀愁が漂って見えた。


21歳

シドニーの郵便局は、文房具屋さんとセットになっていて面白い。便箋や封筒はもちろんのこと、誕生日カードや結婚祝いのカードなどもたくさん売られている。そんな中ちょっと気がついたのは、10歳、15歳、25歳、30歳、40歳といったカードはあるのに20歳のカードが無い。代わりにあるのは21歳のカード。どうやら21歳が成人とみなされる年齢のようである。となると、当時二十歳だった私は飲酒をしていたので、法律違反となる。


サーキュラー・キーとロックス

シドニー中心部の旧市街ロックスはとても気持ちのいい場所だ。美しい建物の続く町並みの合間から、シドニーのシンボルであるオペラハウスとハーバーブリッジが見える。海沿いにはオープンテラスのレストランがあり、美味しいシーフードを堪能できる。景色が良い分、お値段のほうもちょっと張るのだが。ここでは具沢山のクラムチャウダーを食べた。
ロックスはシドニーの旧市街である。開拓時代に人々が降り立ったのがこのロックス周辺だという。ここには小さな入り口なのに奥は長くて広い可愛いカフェがあったり、あやつり人形がびっしりぶら下がった人形屋さんが地下に広がっていたり、街頭でジャズの演奏をしていたりする。都会なのに時間の流れがゆったりしているし、街中の人口密度が低いので、ごちゃごちゃしていないのが良い。マクドナルドのハンバーガーを買って、ベンチで演奏を聞いているだけでも優雅な休日を楽しめる。また、週末だけ開催されるロックスのマーケットは、ちょっと高級な日用雑貨が並び、歩いているだけで楽しめる。ありとあらゆるフレーバーのマカダミアナッツ、手作りのアクセサリー、銀製品などの店が連なっている。一軒ずつ覗いてみるのもおもしろい。コアラの付け耳、なんて物も売られていた。


2001.9.11

この日、私はシドニーに居た。英語のニュースがあまり理解できない私はTVもつけていなかった。日本の友人に電話をしている時に、「そっちは大丈夫なの?」と質問されるまで、アメリカで起こっていることを知らなかった。正直電話で言われたことを冗談だと思っていた。親戚が出張中だったので、家に居たのは私を含めた女子大生4人だけ。軽くパニックだった。あわててTVをつけてみてやっとその事実を認識したのだった。その翌々日にはケアンズへと飛ぶ国内線に搭乗する予定だったので、飛行機がちゃんと飛ぶのかがまず心配だったし、ハイジャックされるのではないかという不安もあった。だが、翌日シドニー中心地に買い物がてら出かけてみたら、道行く人は相変わらずのんびりとしていた。私は2日後、無事にケアンズへと飛ぶことができた。


レインボーロリキート

素晴らしい景観のベランダにはとても美しい訪問者がいた。レインボーロリキートという名前の鳥の夫婦だ。名前の由来は一目瞭然だろう。この二羽の鳥は一人暮らしの慰めになっていたそうだ。


ケアンズ -Written by hiromi yamada-

ケアンズ
到着
ケアンズ市内について
グリーン島
熱帯雨林
ごはん
動物


ケアンズ

今回の旅行は、前回のように航空券から自分で手配するのではなく、旅行会社のフリープランを利用した。というのも、その方がホテルつきで安かったからだ。実際、空港への送り迎えや街中への無料送迎バスもついたし便利だった。さらにグリーン島への往復もついて8万円強。なかなかいいと思う!


到着

まずひたすら暑い!まだコートの必要な春先の東京からいきなり熱帯のケアンズはつらい。日差しが痛い。サングラスと帽子は必須です。現地の人が帽子もかぶらずに歩いているのが不思議だった


ケアンズ市内について

ケアンズはリゾート地として有名だけど、市内には特に観光スポットはない。グレートバリアリーフの島巡りや熱帯雨林散策のツアーを申し込むためのツアーデスクやレストランやカフェ、お土産屋さんが並んでいる。いわゆるリゾート地って感じ。お土産屋さんには日本人スタッフが必ずいるし、日本人観光客もいっぱい。昼間は日本人と現地人(と思われる人)の割合が2:1くらい。見所としてはナイトマーケットが有名。夕方からひらく土産屋のならんだ通りで、タイや中国、韓国、トルコの屋台もある


グリーン島

グリーン島とはグレートバリアリーフに浮かぶ珊瑚の島。ケアンズから高速船で1時間弱。観光の場所としては最も有名でこことクルージングやダイビングをセットにしたツアーも多い。観光ヘリも飛んでいる。でもどれも高いから、私はどれにも参加せず、島を3時間くらい散歩していた。グリーン島には遊歩道が設けられている。熱帯の森と砂浜を交互に楽しめる。一周30分くらい。まずは砂浜が現れる。この砂浜がすごい!白い砂浜に真っ青な海、日本の汚い海しか見たことのない私は声が出なかった。波に近寄ると、水が透明なのが分かる。でもすぐに観光客が押し寄せて狭い砂浜は一気にごった返す。それをさけて森を歩いてみたが、こっちはこっちですごい。ジャングルに迷い込んだ気分になれた。うっそうと木が生い茂っている。また少し歩くと今度は人がまったくいない浜に出た。歩いてると鳥がいたからその鳥と遊んでいた。この島の鳥は近づいてもまったく逃げないからかなり至近距離の写真を撮れた。また、オーストラリアの旅行中すずめやはとと言った日本で見る鳥はまったく見なかった。こっちの鳥は、住んでいる人同様足が長い!それが面白い。結局島を3周して、ちょっとお土産を見て、暇をつぶした。というのもオプションツアーはどれも高いのだ!だいたい安くても10分5000円くらい。やっぱりリゾート地なんだなあ、と思った。


熱帯雨林

私はもう一つ、熱帯雨林の村キュランダを訪ねるツアーに参加した。熱帯雨林上空をスカイレールというロープウェイで行く。後ろを振り向くとグレートバリアリーフが遠くに見える!足元には熱帯雨林、この景色は雄大だった。途中下車して熱帯雨林内の遊歩道を散歩した後、キュランダについた。ここはアボリジニが多く住んでいて、アボリジニ文化の雑貨が多く売られていた。あと二つの市場があり、ここで値段交渉をしてお土産を買える。ブーメランを飛ばすデモンストレーションをするおじさんがいたりして面白かった。帰りはキュランダ観光鉄道というもので帰ってきた。まずバロンの滝という有名な滝のある駅に停車する。広い岩肌の上を幾筋かの滝が落ちていた。たぶん近くで見れば迫力があったのだろうけど、遠くから眺めただけなのでなんだか日本の滝のほうがすごいかも、と思ってしまった。次の見所は折り返し地点。90度の方向転換(270度?)をするのだ。そのため、中間の車両からは先頭車両と後方車両がよく見える。これは何年か前まで「世界の車窓から」のオープニングに使われていた景色らしい。また、その後も滝を通過し、サトウキビ畑の中を通ってケアンズへと戻った。


ごはん

オーストラリアに来たのだからまずカンガルーの肉を食べることにした。多くのカフェがカンガルーバーガーを出していたのでそれを食べた。まず、ボリュームがすごい。カンガルーのハンバーグがパンに挟まれている、シンプルなものなのに、厚さは日本のハンバーガーの倍くらいあった。カンガルーの肉はにおいがすごい。何のにおいに似ているともいえないけど、部屋中がカンガルーくさくなった。あとオーストラリアの料理にはなんでもフライドポテトが大量についてくる。メインの食事と同じくらいのポテト。はっきり言って毎回ついてくるからすぐに飽きた。いろんなところで「ファットフリー」のアイスを見かけたけど、ファットフリーのアイスやダイエットコーラを選ばなくてもこのポテトを減らせばオーストラリアの肥満は減るんじゃないかな、と思う。最後にオーストラリアのアイスコーヒーについて。アイスコーヒーを頼むとこっちでは冷たいコーヒーにアイスと生クリームを乗せたものがでてくる。パフェみたいでおいしかったけど、日本で言うアイスコーヒーはどうやって頼めばいいんでしょう。


動物

オーストラリアといえばやっぱり動物!ということでワイルドワールドという動物園に行ってきた。ここではコアラ、カンガルー、ウォンバット、カソワリなどオーストラリアの動物が半ば放し飼い状態で飼育されている。どの動物も暑いせいかみんなやるきなさそうにぐったりしていた。一番かわいかったのはウォンバットかな。檻の隅っこを何回もうろうろしていて、まぬけっぽくてかわいかった!!コアラは普段はまったく動かないのに、飼育係がユーカリを持ってくるとその音と同時にすごい速さで動き出して驚いた。この現金さもかわいい。