六組  細谷 道一

 一気呵成に過ぎ去った、突風の様なこの三十年、誠に貴重なこの長年月を如何にして過して来たのか、さっぱり判断がつかない。この焦燥を又続けるのだろうか?いや考えて見ればそうではないと気がついた。卒業以来三十年、その間、画期的なる 十二月クラブという、新しい組織が生れて、今日に及んでいる。「袖振り合うも他生の縁」とやら、共に明日を夢見て頑張り たい。

「冬去れば、春そこにまた、芽ばえけり」

「友の脊に、夕日の影や、あの時も」

(練習終えて、小平グラウンドより多摩湖線へ)
秋深く 夕陽も淡く 君の脊に

(卒業三十周年に際し)
幾星霜 春告ぐるなり 沈丁花

(亡き友を憶う)
君逝きぬ 我たたづみて 彼岸花



(細谷君はホッケー部員でした。卒業アルバム・部活「Hockey」から、写真を見てください。角帽3人のうち左より3人目です。編者)