三組 片山 光夫
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最近サッカーが盛んになったが、小学校からポールを蹴ってきただけにうれしい。昔に比べるとラフ・プレーがなく技術的にもうんと向上している。この年になってもその味が忘れられず、社内大会には顔を出している。何くそと思うがもうお年で今一歩のところで身体が意の如く動かない。翌日は足腰が痛く「いい年をして」と皆に笑われるのだが。鳴呼! 生来健康に恵まれた方だが、身体には日頃十分注意している。時々ドック入りもするし、肥らないよう節食に努力している。 酒も年と共に弱くなったが、毎日水割二、三杯程度。これといって健康法はやっていないが、強いて云えば早寝早起。子供達にはいつも笑われるが、全く幼児並みで大体九時には床の中にいる。昭和十一年予科に入った早々、新宿の武蔵野館の前で手相を観てもらつたが、その時七十三才迄生きると云われ、今でもそれを信じている。 |