二組 鈴木 実
真夏の或る一日、映画「軍閥」を日比谷映画劇場で観る。若き日、心に泌みつけられた場面の再現に些か心を動かされ、帰宅して、家人に「今日は軍閥という映画を観たよ」と言えば、小耳にはさんだ幼い娘。「お父さん、グンバツという言葉を知っているの？」と大変に感心する。不思議に思ってよくきいてみると、今流行の言葉「抜群」を更にひっくりかえして「グンバツ」というのだそうだ。
思わず苦笑しました。（一九七〇年の或る日）
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二組 鈴木 実
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真夏の或る一日、映画「軍閥」を日比谷映画劇場で観る。若き日、心に泌みつけられた場面の再現に些か心を動かされ、帰宅して、家人に「今日は軍閥という映画を観たよ」と言えば、小耳にはさんだ幼い娘。「お父さん、グンバツという言葉を知っているの？」と大変に感心する。不思議に思ってよくきいてみると、今流行の言葉「抜群」を更にひっくりかえして「グンバツ」というのだそうだ。 思わず苦笑しました。（一九七〇年の或る日） |
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