三組の文集寄稿率を上げるため、前幹事にひき続き再三会員の投稿を督促したが、皆多忙と筆不精のためか集らないので、書き易いアンケート方式をとった。七人のサムライが筆を取り、一挙に寄稿率が向上した。之を次の様に整理してみたが、共通して同じ時代を一生懸命に生き、これからも生きてゆかんとする真面目さがにじみ出ていて涙ぐましい感じがするから妙ですね。 　　　　三組　　クラス幹事　川口・一瀬 一、　身体検査 （１）　現在体重は何キロか（それは学生時代を一〇〇とするといくらか） 　（小沢）　五二キロ　（九五） 　（下田）　五四〃　　（一〇〇） 　（鈴木）　五六〃　　（一二四） 　（二木）　五八〃　　（九七） 　（野口）　六二〃　　（一一〇） 　（林）　　 六一　　　 （一〇二） 　（牧野）　五九　　　 （一〇七） （２）　平均起床時間と平均就寝時間は 　（小沢）　　午前六時半に起き、夜十二時就寝、居睡りをする 　（下田）　　午前八時半起床、睡眠時間七時（就寝は午前？） 　（鈴木）　　午前六時半起床、十一時就寝 　（二木）　　午前六時　起床、六時間半の睡眠 　（野口）　　午前六時　起床、八時間の睡眠 　（林） 　　 　午前七時　起床、夜十二時就寝 　（牧野）　　午前六時半起床、夜十一時就寝 （３） あなたは若くみえるか、フケて見えるか 　（小沢）　　丁度年令相当と思う 　（下田）　　若くみえる 　（鈴木）　　十才ぐらい若くみえる 　（二木）　　多少若くみえる 　（野口）　　若くみえる（但し一見） 　（林）　　　　若くみえる 　（牧野）　　年令相応に見えると思う （４）　老眼鏡を必要とするか 　（小沢）　　近眼鏡の下部に読書用がついたものを使用している 　（下田）　　要、使用初めより三回目の度 　（鈴木）　　要る 　（二木）　　要る 　（野口）　　要る 　（林）　　　　要る 　（牧野）　　いりません （５） 歯は何本残れりや（上下三十二本あればよい筈） 　（小沢）　　上十三本、下十本 　（下田）　　上下半分入歯の外、抜いたまゝの箇所二有 　（鈴木）　　二十四本 　（二木）　　回答なし（全部残っているのかしら） 　（野口）　　半分位 　（林）　　 　二十四本 　（牧野）　　全部健全なり （６）　目、歯の次の質問 　（小沢）　　休火山 　（下田）　　健全と思う 　（鈴木）　　健全なり 　（二木）　　健在 　（野口）　　OK 　（林）　　 　健全 　（牧野）　　健全 （７） 酒とタバコの量 　（小沢）　　〇合　〇本 　（下田）　　日本酒三合、ハイライト二〇本 　（鈴木）　　銘柄を選ばず二本程度、セブンスター二〇本 　（二木）　　晩酌一合（白鶴）、煙草中止三年 　（野口）　　ビール小びん一本、タバコすわず 　（林）　　　平均ビール一本、タバコ二〇本 　（牧野）　　ビール一本又は日本酒一合、タバコすわず 　 （８） あなたは何才迄生きる予定か 　（小沢） 　予定は立てていない 　（下田）　　七十五才迄もてば上々 　（鈴木）　　八〇才 　（二木）　　一二〇才 　（野口）　　六十九才（つまり働ける間に） 　（林）　　　 七十五才 　（牧野）　　八十五才 （９） 養生の秘訣を問う 　（小沢）　　別に養生の秘訣など持合せていません。ただあくせくしないようにしています。 　（下田） 　 なし（但し、宿酔のときは仕事をせず、寝ている方針） 　（鈴木）　　秘訣はないが、年令を考えない 　（ニ木）　　無答 　（野口）　　薬は保健薬を含め全く飲まぬ事、但し最近あやしくなっている。毎日三十分は必ず戸外を歩くこと 　（林）　　　旅行、機会あれば歩く 　（牧野） 　１．物事をくよくよしない　 ２．適当な運動　 ３・野菜を主体とした食事 二、学生時代の回想より 　 （１）下宿生活の経験ありや、楽しかりしか 　（小沢）　　経験有、特に楽しくもなく苦しくもなかった 　（下田）　　予科の頃浮洲君と一ケ月荻窪で下宿、短期間だったがハプニングが多かった 　（鈴木）　　ない 　（二木）　　有、愉快だった 　（野口）　　有、楽しかった 　（林）　　　 なし 　（牧野）　　有、楽しかった （２） あなたは良く遊び良く学んだか、又最も楽しかった遊びについて 　（小沢）　　良く学ばなかったが、又良く遊びもしなかった様に覚えている 　（下田）　　中位に遊び中位に学んだ。玉突−仲間で一番上達しなかった 　（鈴木）　　散歩が好きだった。昔の縁日は楽しかった 　（二木）　　 オンリーテニス 　（野口）　　 余り遊ぶ余裕がなかった 　（林）　　　 旅行、登山、山岳部の連中に写真部員として同行したきっかけで山は好き 　（牧野）　　ハイ、良く遊び良く学びました。ヨット、スカールでした （３）　最も役に立った勉強は何ですか 　（小沢）　　さて何だったでしょうか 　（下田）　　商法、民法、刑法、最も役立たないのは経済学 　（鈴木）　　やはりゼミナールかな？ 　（二木）　　無言 　（野口）　　米谷先生の制度理論の基礎となっている考え方 　（林）　　　　無言 　（牧野）　経済学 （４）　思い出多き教授三名を挙げれば 　（小沢）　　杉本栄一先生、三浦新七先生、森野先生 　（下田）　　幸田成友、岩田巌、神保謙吾、峯間鹿水 　（鈴木）　　恩師高島教授、杉本、江沢教授 　（二木）　　金子（鷹）、常盤、佐藤三教授 　（野口）　　米谷隆三教授 　（林）　　　上田辰之助、西川正身、高島善哉　 　（牧野） 　吾妻光俊、中山伊知郎、太田哲三の三教授 （５）　思い出の女性、その人の現在の消息は？ 　（小沢）　　ありませんなあ 　（下田）　　学生時代にはなし、その後は多々的 　（鈴木）　　津田のメッチェン、消息不明 　（二木）　　ノーコメント 　（野口）　　？ 　（林）　　　片思いでした、現在の消息知る由もなし 　（牧野）　　回答なし （６）　亡くなった学友の思い出 　（小沢）　　 同級ではないが、志永健人氏の事など時々思い出します 　（下田）　　佐藤珍平君、庶民的で貴公子凰、本三で碁の手ほどきを受けた 　（鈴木）　　消息不明の玉明燦君（七組）　ビールを傾け乍らユーモアたっぷりに口角泡を飛ばした姿、今はいづこに 　（二木）　　石原、福間、熊谷、何れも戦死した彼等との交際の思い出 　（野口）　　松原富士夫君、急な発病で死後暫らくして訃報を聞きショックでした。 　（林）　　　　無言 　（牧野） 　　対浦和高校の水泳試合で自己新記録で一位となり勝利の原動力となった福間君の壮烈なファイトに満ちた姿 三、職業について （１）　勤務先は適切であったと思うや、勤務先を変えたか、今後の予測される変化は？ 　 　（小沢）　　それ程選択の自由があった訳でなく適切かどうか、但し今となっては適応している。三回変った。三年後に停年退職し、その後の事はわからず、十年後はこの世に居るやらいないやら。 　（下田）　　三菱重工入社、長崎の良い処もわからぬ内にやめた。その後商売をやり又何となく公認会計士となった。算盤はマークだったのに一生算盤の厄介になっている。算盤のマークは実力がなかったからではない。大串君の親切を今でも忘れないが、川村寛治先生が試験を受けさせてくれなかったからである。 　（鈴木）　　とにかく飛び出したことはない。 　（二木）　　「大阪ガス」でテニスをやり、「徳島醤油」で経営者としての苦しみをなめ、「オーシャン・フェリー」でサービス業の勉強中 　（野口）　　銀行は性質に合っていたと思います。銀行から小さな日米合弁の製造会社に転身 　（林）　　　適切 　（牧野）　　卒業後引続いて第一勧業銀行に勤務しています。 （２）　単身赴任の経験ありや、その時の心境如何 　（小沢）　　有、茨城県東海村で土帰月来だったので特に感慨もありません 　（下田）　　有、会社の寮生活 　（鈴木）　　ない 　（二木）　　昭和二十六年東京、三十五年名古屋 　（野口）　　現在も単身赴任、余り健康に良くないと思う 　（林）　　　有（現在三年三ケ月） 　（牧野）　　有 （３）　 生き甲斐を感じた仕事とその時期 　（小沢）　　 残念乍ら余り「国士的経済人」ではなかったようです 　（下田）　　麻袋の会社をやり、待合遊びにふけった時は張り切っていた 　（鈴木）　　いつも仕事によって苦しみと同時に活力を得ている 　（二木）　　上京後のテニス初優勝 　（野口）　　現在、会社の中味づくりに生甲斐を感ずる 　（林）　　　三十七−八才の頃であった 　（牧野） 　　無言 四、結婚、妻、子、孫について （１）　何才のとき結婚したか　見合か、恋愛か 　（小沢）　　二十九才、見合 　（下田）　　二十七才、見合（但し多少知っていた） 　（鈴木）　　二十八才、職場結婚 　（二本）　　満二十八才 　（野口）　　満二十九才、紹介 　（林）　　　三十才、見合 　（牧野）　　二十九才、見合 （２）結婚式と新婚旅行の概要 　（小沢）　　 戦争末期のこととて新婚旅行などとても 　（下田）　　式は日本閣、料理の材料酒一切持込、新婚旅行は行かず、軍隊の結婚休暇は焼跡片付けに専心。一週間目に日本閣全焼の為結婚写真もなし 　（鈴木）　　高島屋の地下室で挙式、貧しい折詰の披露宴、リュックをかついで水上、谷川へ　 　　　　　　　　 （注）案外今の時代の好みに合ってますね 　（二木）　　終戦直後の為満員の汽車で約一時間の県内旅行 　（野口）　　教会で挙式、旅行は強羅に二泊、総費用一万円以内 　（林）　　　三越本店地下にて挙式、箱根湯元へ新婚旅行に行ったが、米持参であった。木炭自動車が記憶にある 　　　　　　　　　（注）さぞアツかったのでしょう 　（牧野） 　　飯田橋大神宮で挙式、新婚旅行は伊東温泉 　　　　　　　　　 （注）当時としては上々、今ならハワイというところ （３） 妻に感謝すること　 　（小沢）　　至らぬ私メを大切にしてくれること（？） 　（下田）　　午前様でも一切文句を云わないこと 　（鈴木）　　とにかく、クッタクのないこと 　（二木）　　ダマッテ感謝 　（野口）　　昔風の犠牲的精神 　（林）　　　対客人接待まずまず及第 　（牧野）　　常に家庭を明朗に保っていてくれること （４）　父親の権威ありと思うか 　（小沢）　　 全くなし 　（下田）　　八〇パーセント位ありと思う 　（鈴木）　　自認していない 　（二木）　　権威は地におちても、気慨だけは大いにあり 　（野口）　　最近は友人として付合っていますがその為かえって父親の権威を高めているとうぬぼれています 　（林）　　　少し 　（牧野） 　子供がいないので （５）　孫の予定 　（小沢）　　十月に出来る予定 　（下田）　　適令期の二人の娘がまだきまらないので見込み立たず 　（鈴木）　　ない、なる可く先を望む 　（二木）　　さて 　（野口）　　残念乍らまだ四−五年はかかる 　（林）　　　不明 　（牧野）　　期待せず 五、趣味について （１）一番自分の性に合っている趣味は 　（小沢）　　 読むことと、独りで歩くこと 　（下田）　　仲間と酒を飲むこと 　（鈴木）　　 悠々と水面に糸をたれる事だが最近は行かない 　（二木）　　テニスと書道 　（野口）　　音楽を聞くこと、写真、音楽鑑賞、水泳 　（林）　　　絵を見ること、画くこと 　（牧野） 　　映画鑑賞 （２）　若いときやっておけば良かったと思うもの 　（小沢）　　 山登りの技術を身につけておきたかった 　（下田）　　麻雀、花札 　（鈴木）　　スポーツ 　（二木）　　なし　　(注)若い時からテニスを充分やって来たということか 　（野口）　　謡曲　　(注)今からでも出来る筈 　（林）　　　 趣味のバラエティー 　（牧野） 　 なし （３）　好きな色と好きな言葉 　（小沢）　　藍色 　（下田）　　ライトブルー　「理論正しく、人情厚く」 　（鈴木）　　アジサイ色 　（二木）　　緑 　（野口）　　紫　「和而不同」「人は子供の心を持たなければ、天国に入ることは出来ない」 　（林）　　　グリーンとバイオレット　「愛さるることを求めずして、愛することを求めよ」 　（牧野）　青と赤 （４）　動物を飼ったことがありますか 　（小沢）　　あります 　（下田）　　子供が小さいとき犬を飼ったが皆死に、それから猫を好きになったが皆死んだので現在は動物嫌い 　（鈴木）　　犬が二頭（ペキニーズ、雑種の雑） 　（二木）　　犬 　（野口）　　シャム猫を二、三年　 突然失綜したのであっさりした別れでした 　（林）　　　犬、現在は芝犬です 　（牧野）　　鶏、猫、犬を飼ったことがあります。現在はラブラドルリトリバーという盲導犬又は猟犬になる中型犬を二疋飼っています。将来は盲導犬に養成して不幸な盲人のお役に立てたいと希望しています。動物を飼うのにも、愛情と厳しさが必要なことを感じます。 アンケート回答者　　 　　　　　　 三組　 小沢　宣正 　　　　　　　　　 　 下田　友吉 　　　　　　　　　　　鈴木　栄二 　　　　　　　　　　　二木　正治 　　　　　　　　　　　野口　光明 　　　　　　　　　　　林　　英雄 　　　　　　　　　　　牧野　知久