序
卒業三十周年記念文集が立派に出来上ったことは全くご同慶に耐えない。
立派とは編集の技術的な面ではなくこの内容である。
三十年前のことどもが鮮明に浮び上ってくるではないか。而も三十年の人生経験を経た会員各位によってよくぞか〈まとまったものである。
この文集は、次代を継ぐ我々の家族達にとっては良き教育書であり、文中到る処に出て〈る亡友に対しては心からなるはなむけである。又十二月クラブの十年史は会員の友情の数々を伝えて、今後
更に深〈お互いを知り連帯を深めてゆく大きなかけ橋となろう。
兎も角、十二月クラブの貴重な産物が又一つ増えた。
寄稿された方々に厚く御礼申し上げる。
昭和四十七年 晩秋
十二月クラブ第三代幹事長 坂 田 建 樹
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