眞乎に古くして且眞乎に新しきもの、吾人は之を一橋端艇部に見る。六十有余年の帰史と傳統を誇つて毅然、その輩出せし幾多の人材は常に祖国躍進の陣頭に立つた。
顧れば、我々の過し来つた六年は、我々にとつて将又一橋端艇部にとつて、何と光栄に満ち、歓喜に溢れた春秋であつたらう。
昭和十一年、九年の雌伏を破つて全日本の王者となるや、怒れる「白虎」と化した端艇部は燦たる連覇の偉業を樹立し、余勢を駆つて昨秋世界一の戸田コースに初のマーキュリーを棚びかせたのである。誠に疾風迅雷の概は吾人の脳裡に髣髴たるものがある。    

端艇部に生を享けてこゝに六年、聊か体得したる不撓不屈の端艇精神をもつて、道義世界建設に挺身せんことを誓ふ。

一橋端艇部よ、永遠に健在なれ!!

 出陣譜
  
「風粛々兮墨水寒
        漕士一度去不復還」

ロンドン盃。 秩父宮盃。 大津市長盃
万歳!!  万歳!! 
雌伏九年遂に一橋全国制覇成る----
(壇上は三浦学長)




                 一橋端艇部々歌
         
                              遠山不覇夫氏 作詞
                            外山 圀彦氏 作曲



                  一 春墨堤の花の色
                        また秋冷の月の影
                     永久に流るゝ河の上に
                        輝く面昂然と
                     橈執る男の子一ツ橋
                    (カジトル)

                   
                   二 星霜移る五十年
                        その伝統を胸に秘め
                      祖国日本の進む道
                        身もて拓かむ秋の為
                      橈執る男の子一ツ橋

                  三 我若し千里の外に征き
                         愛し同胞偲ばむか
                      強き力を求めむか
                         想ひ起さんその時は
                      橈執る男の子一ツ橋

                   四 今極東の峰に立ち
                          黎明の光身に負ひて
                       五族の救成し遂げん
                          若き日本の誇こそ
                       橈執る男の子一ツ橋


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                    (画面をクリックすると拡大します。)

   班  長                           
高瀬荘太郎教授
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   卒業生
(前列左より)               (後列左より)
仲山 淑夫                 小池 眞登
青木尚一郎                石原善次郎   
中村 達夫                 松井 孝夫
諸橋 洋一                 阿波 三男   
塩見 秀次                 岸 博太郎      
                        篠崎 達夫
(市村 弘行  中西 鋭)
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2003・04・05(小芝繁君S39jfn-MLより)
東京商大向島艇庫模型