政 策 班 班 長 井 藤 教 授
経済政策研究会 指導教官 山 中 教 授 一卒 業 生一 小池眞登 片柳梁太郎 鴨田保美 木村増三 佐藤丈夫 谷虎三郎 政策班の一分科会として活動する 経済政策研究会は 山中先生を戴いて 共同研究にいそしんで居る。 世界経済を新な方向に指導すべく 日本社会経済が 新な体制を整へんとする時 その経済政策の根本的性格究明こそ 重要でなげればならない。 |
こゝに於て 現在「日本社会経済の構造分析」てう 共同テーマを取り上け以て 目的に近づかんとするものである。 我々の拙い研究が 将来の途に於て さゝやかな一里塚となれば幸である。 |
人口問題研究室 指導教官 小 田 橋 助教授 卒 業 生 井上一造 高橋勝 柴沼富雄 本年の人口問題研究会のメムバー は量的には余り豊富ではなかつた。 しかし我々の研究会に於て重要な事 は研究の質的優秀性であつて、この 意味で我々の熱心な努力によつて、 大きな具体的成果をあけ得た事は 非常な幸であつた。 我々は今年度は一年間に研究の 一つの具体的成果をおさめるべく、 小田橋先生の懇切な御指導の下に 支那人口問題を、 研究のテーマとした。 |
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即我々は主として支那人口についての英文論文の翻訳に当つたのであつて、ラムソン、カート・プロツホ、タムソン、喬氏等の諸論文が高橋、井上、楠山の手によつて訳され、支那人口に関する文献目録の作製が朝倉に依つてなされた。そして之等は、小田橋先生の校閲を経て、先生の総論と共に近く上梓の運びにある。
今日東亜新秩序確立が、我国の最も大きな問題である時、今迄我が学界に於て取扱はれる事少かりし、隣邦の人口状態を知る事の重要性は云ふ迄もないであらう。