宗 教 班 一橋基督教青年会 班 長 河 合 教 授 顧 問 村 松 教 授 久 保 教 授 田 上 助教授 古 川 助教授 |
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茫漠たる武蔵野の静かに美くしく明け暮れてゆく自然の中に、 私達は眼に見えない世界の尊さを学んだ。 今や闘争と塵埃の世界に出発する。 だがそれは矛盾ではなくて、大いなるみ手の為し給ふ試錬なのだ。 檪林をさらさらと通つて行く風の音、桑の葉の清浄な緑のさゆらぎ、 しみじみと降り注ぐ慈雨の木濡れ、それらに陶酔し、讃歎し、瞑想し、感傷を催ほしさへもした。 此等の若い霊性に萌え出でた、さゝやかな「愛」は何処に於ても、 永遠に、育まれ、成長して行かなければならない。 野に神の栄光を見出した私達は、街でも、戦線でも、神を仰いで、 喘ぎつゝ、あこがれつゝ、闘ひつゝ、感謝しつゝ、祈りつゝ進まう。 |
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ーーー卒 業 生一一一 本宮荒砥 松田緝 恒成勲 坂本保 野崎富作 阪口伸六郎 |