・・・編  輯  後  記・・・

◎苦しかつた事
 1.非常時局下、必要材料の確保の心配、品質低下の惱みに常に襲はれてゐた事。
 2.学内新体制でアルバムも例年の方針を踏襲出来なくなつて、クラス、ゼミナール、鍛錬部、文化部等で
   最も苦心せざるを得なかつた事。
 3.卒業繰上けが九月の中旬に電撃的に発表され編輯の進行計画に大変革を必要とした事。
 4.卒論、試験など、委員は自分の事にかまつてゐる余裕のなかつた事及び入営までに必ず諸兄の手に渡さ
   ねばならぬ事。

◎嬉しかつた事
 1.以上の如き苦しみを諸兄の期待に対する責任感から頑張り通して、今贈る事の出来る喜び。
 2.最初の抱負通りにはゆかなかつたが、とに角例年のものに比して決して劣つて居ないと考へられる事。
 3.委員の方々が實によくやつて下さつた事。
 4.文祥堂の二見氏その他の方々の御親切なる御援助を頂いた事及び皆さんからの激励を得た事。

◎皆さんへ御願ひしたい事
 此の一冊を播いて単に友をなつかしむ丈ではなく、国士としての経済人の精神を植ゑ付けられた故郷一橋
 をば忘れず、母校の名誉と期待に沿つて更に努力して頂き度い事。
◎最後になりましたが諸兄に種々と御心配と御手数を掛けた事、更に之に就いて多々御不満の点が有ることと
 衷心より御詑びいたします。
◎題字を揮毫して下さつた杉山令吉先生並びに扉の絵を描いて下さつた春陽会の本荘赴先生の御厚情と村山正
 七、菅谷寛一、、柴沼富雄、佐藤敏登の諸兄には特別に御手数を掛けました事に対し厚く御礼申上けます。
                                                               (和田記)
総    務  和田一雄                                                  
編輯委員長  松本信喜
同 委 員   木村増三  三宅駿一  間宮健一郎  金子太助
          二見正之  白井太郎  水田洋  韮澤嘉雄
同級委員    金子庄一郎  唐沢重人  大友立也  田中仁榮
          山崎坦  大野晴里  伊藤信典  麻生泰正
会計委員長  光永八太郎
技術委員長  林英雄
同 委 員   鵜澤昌和  小池眞登 
  参考までに各部門担当責任者を掲げて置きます。
          装幀、扉  和田     一橋会機関  間宮
          学園    林      鍛錬部囲防部  三宅
          歴史    水田    研究部文化部  田中
          恩師    白井     級友   級委員全部
          ゼミナール 金子(太) 追憶   木村