6組  (小島 信行)

 

 父 小島魁、昭和五十二年九月五日、逝去いたしました。
 (葬儀の際には、十二月クラブの皆様、多数ご参列いただき、誠に有難うございました。)

 十二月クラブ卒業三十周年記念文集に、父は、回顧と展望と題し一文を記しておりますが、その最後を「幸にして命永らえて、二十年三十年先になって自分で此の文章を読み返した時、果して何如。」と結んでおります。仮にそれが実現したとすれば、父は、その展望の通りに生きた人生を、卒業六十周年記念文集で、回顧したに違いないと思われます。

 残念至極、それは叶わなかったわけですが、昭和四十七年に父が展望した事どもの、その後の経過をご報告いたします。

 「自動車の運転免許を取って」
 みごとに取りました。超安全運転で、専ら、高尾にあるご先祖様のお墓参りに利用しました。

 「酒の量は少くして」
 考える事の多かったせいか、この占については、日本酒を止めてビールを、焼酎を少くしてその他を等、偏りの是正にとどまりました。

 「コマゴマと何か御役に立つ事をやり度い」
 献本運動拡大と併せ、自らガリ版を切り、「生長の家」の事に限らず、自らの所信を多数の方々にお送りしました。ある意味で、父の真骨頂ではなかったかと思います。

 「正しい教育法の普及」
 初孫誕生の際に、PTAの会長をやると宣言したのは、教育に対する熱意の表れでした。

 「現況」
 残された家族(母健在、本年十月に四人目の孫誕生予定)、会社(次男が勤務、創立二十五周年を過ぎる)とも安定。
 私達家族に、多くのことを教え残してくれた父でした。「之からが本当の人生である」その人生を、私達が引き続き生きて行こうと思っております。

 戒名、魁星居士。魁星が、いつも君達を見ていると、孫達に語りかけています。
 十二月クラブの皆様のご健康をお祈りいたします。

 



卒業25周年記念アルバムより