7組  水田 正二

 

雨期深し 充電の響き 静まりて

中空に 鷹ゆるく舞ひ 雨期明けぬ

椰子林を トロッコ操り 土人来ぬ

雲立つや 黄龍弾に 風強し

スコールや 薯の葉冠り 土人往く

後送の 患者発ちゆく 木瓜道

燕
 (ラバウルより帰還船の船中にて)
 (一)
闇深き 南の海に 五つ年の
夢を流して いま還る
悲しみあれど つばくらめ
君まつ国へ いそぎ発つ
マストに明き 十字星

 (二)
赤道を 越えて遥かな 北の空
ねむれぬ夜半に ただ独り
デッキに佇てば たたかいに
疲れし兵の 横顔を
つめたく照らす 七ッ星

 




卒業25周年記念アルバムより