(一)
万象光輝きて
春国立の朝ぼらけ
画きて白き富士嶺は
濫觴遠し一橋の
正気漲る大瀛に
見よ伝統の舵を取る
若き生命の姿なり
(二)
林靄こめし楼閣に
誰が吟嘯の歌声か
松濤絶えて静寂の
武原の秋はふけたれど
学びの聖都ひらかんと
誓は固し若人の
理想の炎燃ゆるかな
(三)
曠野を流るる風冴えて
今栄耀のマーキュリー
鵬翼やがて空うたば
行手何処ぞ果しなし
鳴呼七百の意気の子よ
巡る三度の春秋に
謳い讃えん雄図の譜
母校へ門標寄附 昭和42年
(卒業25周年記念アルバムより)