卒業四十周年記念文集が、諸兄の絶大なる御協力により、発刊の運びとなり、誠に喜びに耐えない。文集発行については、色々の困難をのりこえて幸いにも期日通り実現をし万里の波濤を越えて来られた諸兄におくるよろこびは格別なものがあります。 『卒業四十周年』。何はともあれお互に大声で『万歳』とさけぼう。大声でさけぶ『万歳』である。何が万歳なんだと必ず質問がある。私の返事は『いいから、いいから、とにかく万歳だ』である。人それぞれ歩いている道は異るでしょう。胸の内もちがうでしょう。しかし卒業四十周年、年齢六十三(平均)十二月クラブ現在員二百五十名。万歳とどなってもそれこそいいじゃないですか。しかしその次には人生の道半ばにてなくなられた八十四柱のみ魂のご冥福を祈らねばたらぬ。国の為、一家の為、妻子の為、満身の力をふりしぼりつつ、道半ばにいった諸兄、貴兄ののこされた方々は健やかに、そして日本はとにかく此処まで来ています。安らかにお眠り下さい。 十二月クラブは『仲良く、ボケないで、長生き』の集りです。こんな仲の良い集りはないと思う。諸兄の支え棒のお蔭で独活の大木お世話掛りを大過なくやらせていただいている。感謝している次第です。ボケないで長生き。だれかがいっていたように五十周年、六十周年記念の万歳をどなり度い。六十周年といへば二十一世紀だ。何が出るか、胸がわくわくする。物の本によれば、偉い人の予言とか小説に出てくる予想よりも実際の進歩発達の方が早いようである。そういえば五十年前の少年倶楽部の小説にはロケットで月へ行く話はあるがカラーテレビで月面を送ってくる話はない。私達の夢の実現する可能性は無限だ。夢を見よう。見果てぬ過去の夢でなく無限にひろがる将来の夢を見よう。諸兄共に二十一世紀を迎えようではないか。
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