5組故藤田信正妻 藤田 静枝 |
五十周年お目出度うございます。 先ず、読書、庭いじり、歌舞伎、旅先で名物のお人形を集める事でした。それに、お料理作りも好きでした。庭いじりは、朝日新聞の植木の手入、それに、NHK日曜趣味の園芸に出ておられる鳥居恒夫先生主宰の日本さくら草会の会員でした。会から一年に一回六芽位送って下さるのを、種類別に鉢に植え、増えると四芽づつ種類別に植えます。作業は暮から二月頃までです。それはそれは寒い作業でした。二十年余りの間に、四百鉢位になりました。咲くのは、四月二十日頃からで、よく出来たのは、靖国神社、神代植物園に飾られました。それも今では半分にへらし、ムコと娘に手伝ってもらっています。 昭和六十一年十月肝臓の手術を致しました。次の年の一月末一時退院致しましたが、さくら草が、半分位しか植え替えをしていないのを見て、昼寝からさめると庭に出て、静かに静かに植え替えている姿が今でもハッキリ目に浮かびます。これが最後まで頑張った趣味だと思います。 そして、最後の職場だった溝口洗足女子大の経済のお仕事も気に致し、其の年の二学期より出講したい旨主治医に話し、週一回と云う事でタクシーで通いましたが、二ヶ月位でだんだん食事も通らなくなり、再入院致しました。そして十一月末亡くなりました。 其の間皆様からのお見舞又は寄せ書等いただき、どんなにか励みになった事かと有難く御礼申し上げます。どうぞ皆様もお体をお大切になさって下さい。 |