1組 木島 利夫
五月の中頃に、同友洋画会の仲間と、蓼科高原、白樺湖にスケッチ旅行に出かけた。新緑を期待して行ったわけだが、標高千米以上の高原は、まだまだ肌寒く、落葉松の新芽がやっと出かかる頃であった。それでも翌朝、ホテルの近くの坂道を散歩していたら、見事な白樺の新緑にお目にかかれた。じ一っと見とれていたら、その背景の蓼科山とのコントラストが面白く、画心をそそられた。