4組  山下 博文

 

 芦田兄より五月三日付の葉書にて、卒業記念文集が締切りとなる、短文でもよいから投稿せよとの依頼があり、そうかと云って気のきいたエッセイ等望むべくもなく、小生の近況ということで書きましたので御勘弁下さい。

 先般も十二月クラブ通信に私の会社ということで投稿致せしも、どうしても私としては中小企業のオヤジであるので会社即自己の生命というか自己の生活となっている。

 会社創立は先般紹介せし通り昭和二一二年九月であり、産業機械の販売及び機械据付工事を行っており、従業員は一〇〇人弱(株式会社山産)にして平成三年三月末の決算は、初めて年間売上げが百憶の大台を突破して一一六億を達成した。

 来し方をふり返るに、いろんなことがあったがおかげ様で今日をむかえている。勿論得意先仕入先の御援助の賜物であり、トップの私はボヤッとしているが従業員諸君が私をサポートしてくれて居り、有りがたいことであると感謝している。身分不相応かも知れぬが次の飛躍へと前進したいと思っている。

 四年前、「たんせき」にて二ヶ月入院せし際(私は当時68才、私の父が68でなくなっており)アウトかなと思ったが、今では殆ど全快して元気で働かせて頂いている。
 「まだ働けよ」との天の声であろうかと思う。
 老害を会社にもたらしてはいけないが、私の夢としては生涯現役で頑張りたい所存である。
 最後になりましたが、諸兄の益々の御健勝を祈念して、私の拙い文を終ります。