マ−キュリ−
 
 古代ギリシャ神話のヘルメス、ロ−マ神話のメルクリウスは英語ではマ−キュリ−です。
 エジプトの神ではトト、インドでは毘沙門天などが連想されます。日本では八百万の神の中に、似たような神がいるのではないでしょうか。
 
 ルネサンス時代は、中世キリスト教暗黒時代から、文藝復興で、アカデミア・プラトニカが再開され、学者文人芸術家が多数輩出し、メルクリウスの話も、色々と書かれたでしょう。
 現代のハリ−ポッタ−や指輪物語、ファンタジ−が多数語られているように、神話ファンタジ−が書かれたのではないでしょうか。
 信長、秀吉、家康物語が色々あり、昔話や御伽噺が数限りなく語られるように。一寸法師の話などのように。

 マ−キュリ−はギリシャ神話ゼウス、ロ−マ神話ユピテル、英語ジュピタ−・最高神の末息子である。
 早熟な天才で狡賢く、盗みをする話は、嫌ですね。カットです。賢いだけでよいでしょう。
 マ−キュリ−は竪琴を作り、シュ−リンクス笛を発明します。アポロンの牛と竪琴を、またアポロンの黄金の小杖(ギリシャ神話・ケ−リュケイオン、ロ−マ神話カドケウス)と笛を交換します。
 この黄金の小杖によれば、まるで一寸法師が鬼から獲得した、「打ち出の小槌」のように、願いが叶う。まるでIT革命のパソコンのように。
 
 マ−キュリ−は前掲の画「春」に描かれているように、若々しい力に溢れた美青年で、鍔の広い旅行帽を被り、カドケウスをもち、有翼のサンダルをはいて、飛翔する。
 ジュピタ−は自分の子の才を愛し、神々の使者に任ずる。時に神々の案内をし、霊魂を冥界に導く役もする。
 富と幸運の神である。