パスハイク
期日 5月9日(木)
参知者
新井、鈴木貞、橋本夫人、岡口夫人、古田土夫人、光永夫人、今村夫人、 金井夫人、中西夫人、三吉夫人、 井上夫人、
韮沢夫人、和田一夫人、石井夫人、松田夫人、小坂夫人、中村達嵐蘇生夫人、魚本夫人、片柳、木村増夫人、佐藤丈夫妻、 斉藤一夫妻、水田、計26人
行程 新宿ー勝沼平、塩山ー放光寺一雲峰寺ー柳沢峠一多摩川源流一奥多摩湖ー青梅一八王子一新宿寺
春以来の不順な天気で前日も雨、心配されたが曇り空ながらどうやらの空模様となった。予定より少し遅れて10時前出発、中央高遠を一路西下する。
連休明けの事とて途中渋滞もなく順調に進む。生憎の曇り空ながら新緑が痛いほど美しい。桐や山藤の紫色の花が緑とよく映える。
笹子トンネルを抜けると青空ものぞき、まずまずの一変した天候となる。勝沼ICで高速道と別れ、ぶどう畠の間を北上する。塩山の町を過ぎて笛吹川に沿ってしばらく行く一と杉木立の中に恵林寺の山門、大伽藍が見えて来るが、ここは数年前にお詣りしたので素通りして裏手の坂を登った所にある放光寺を訪れることとする。 この寺は元暦元年(1184年)甲斐源氏安田義定の創立に関わる古い寺で現在は真言宗に属するが花の寺としても有名である。庫裡から上がって本尊、大日如来、明染明王、毘沙門天立像等の重要文化財を係りの僧の案内でお参りする。一巡の後庫裡でお茶をいただき、その後別室で精進料理の昼食となる。旬の素材をあしらった見た目にも美しい料理をおいしくいただく。今年は季節が早く桜、牡丹は花が終わり、菖蒲はこれから咲きだそうという所で一寸淋しいが落ち着いた山寺の雰囲気に浸ることができた。
放光寺を2時出発、大菩薩峠登口に当る雲峰寺を訪ねる。
みどり立つ 山門深し 寺障子 みつえ
ここも古いお寺で現在は臨済宗になっているが古くは武田信虎の再建になる山寺で本堂、書院等幾多の文化財が素朴な姿で残っている。また宝物殿には日本最古の日の丸の旗、信玄公の軍旗、馬標旗等が保存されており、これらを拝観する。
雲峰寺を出てしばら北上柳沢峠の登りにかかる。七曲りの道は所所工事中で決して良い道とは言えないが、登るにつれ雲が湧き上り包みこまれる。ここは柳沢吉保が網吉将軍没後甲斐に移された時通った峠道の跡である。海抜2千米に近いのであろうか峠には白樺の木が散見される。晴れていれば富士山が絶景なのだが今日は何も見えず残念。峠の上でトイレ休憩後一路多摩川源流に向って下る。明るい林の中をしばらく降ると細い細い多摩川が見えて来る。丹波の部落に近づくと民宿や鉱泉宿がチラチラと見えて来る。
なおも川に沿って降ると小河内のダム〜奥多摩湖に達する。水面は満水線より1〜2米低い所、道蕗は地形に合せて右に左に曲折する。トンネルを幾つか抜けてやがてダムサイトー東京電力の「水と緑のふれあい館」で小休止、時間は5時を廻っている。
_ ふれあい館を出て氷川、鳩の巣、御岳とお馴染の奥多摩渓谷に沿って下る。川のせせらぎと目に痛い程の新緑を堪能して、沢井のあたりで橋を渡り、右岸に移る。吉野梅郷の入口で「へそ饅頭」の本舗で小休止。ここでお土産物を仕入れた後、八王子街道を一路進む。創価大学の建物を仰ぎながら滝山丘陵を横切って16号線に出、再び中央高速をひた走り、途中渋滞も無く、暗くなりかけた頃
新宿に帰着した。(片柳記)-----12月クラブ通信第111号より------