東西懇談会

期日 十一月六日(水)、七日(木)
行先 六甲山、神戸
参加 二十九名
 東西懇談会は今回で第四十回を迎えるが、会員の加齢と共に、そろそろこの辺が限界ではないかと思われ、今回は第一回を実施した昭和三十六年の六甲山行きの原点に立戻って計画した。
 
 さて当日、不順だった天候もカラリと晴れ絶好の行楽日和となった。東京組は十時二分発の新幹線で西下、車中昼食を済ませ、十三時半新大阪に到着、直に貸切バスで裏口より六甲山に向う。池田、箕面を車窓に見て、神戸三田で高速道と別れ、登山道をジグザグに登る。紅葉は少し早いがチラホラと色付き、標高九百米の山の寒気を感じる。先づは高山植物園で下車、季節柄目立った花は無いが、四季のたたずまいをビデオで観賞する。次いですぐ隣のオルゴール博物舘ホールオプホールズで色々な機械の演奏を楽しむ。博物舘を出て間もなく今宵の宿六甲山ホテルに到着。ここで関西組と合流する。ホテルは四十年前の面影を残す旧舘と七階建の新館とが連な っているが、相変らず夜景が美しい。

 開宴に先立ち、関西支部と縁が深かった川崎君と阿波君を偲ぶ会を開く。花に飾られた両君の遺影に献杯後、中村、水田、岩波の三君が、故人の追憶を述べる。
 
 食事は思いがけぬ和食でゆっくり寛ぐ。食後隣のラウンジで神戸の夜景を楽しみながら二次会で夜の更けるのも忘れたように語り合う。

 翌七日九時出発、表側の道を下り、神戸の町に入る。小学校を改造した北野工房でゆっくり土産品を物色。メリケン波止場近くの震災メモリアルパークに到り、復興成った港内と地窯跡を見学。昼は灘五郷で酒蔵の一部を改造した桜宴でカニ定食と生一本。三時四十分新幹線で関西組と別れ帰京した。        (片柳記)
(如水会会報No.873 2003新春号より)
集合写真未着