河野 次郎(S57)君とメ−ル交換

 現在(2002・06・30)如水会ネット・クラス会ホ−ムペ−ジは12月クラブHPを最古学年HPとして、五つのホ−ムペ−ジがある。
最も若い方たちのHPは昭和57年卒業生のもの。私共の希望は私共の志が脈々と後輩諸君にひきつがれることであるから、S57HP管理者 河野次郎君にエ−ルを送くった。以下はそのメ−ルの交換記録である。

JFN-S57NETホ−ムペ−ジ(http://www.mercury.ne.jp/s57net/.)管理者
  河野 次郎 様

                              12月クラブ・ホ−ムペ−ジ http://www.mercury.ne.jp/dec-club/管理者 
                                                                山崎 坦                                   :Subject: 貴HPに対する感想と12月クラブHP                          

 ホ−ムペ−ジに関する貴見は将に貴「巻頭言」の通りで正解だと思います。
 逐次  若い世代の同様なHPが作られることでしょう。

貴君達の前途は洋々たるものがあります。
一方、私達のHPは全員80歳余の学友352名(故人を含め)が困難な時代を乗 り越えた真摯な生涯の記録で、後輩各位を些かでも力づけることが出来れば、と作成 した遺産です。
従って「貴君達えのエ−ル」として、後輩え後輩えと引き継いで見ていただければ、 幸甚と存じます。           よろしく。    前後年の交流も深めましょう。     又拝。

 
 山崎先輩
                   昭和五十七年卒の河野次郎です.
 
 この度は我らが昭和57年卒の同期会ホームページをご覧頂き、また心温まる励ましを 頂きありがとうございました. 先輩方から見ればまだまだひよっこの私どもですが、パソコンやインターネットが当たり 前で育ってきた最近の大学生や新入社員とは違って、われらの世代はせいぜいカラー テレビと電卓で育った世代.恐らく同期生の半数以上は、会社で用意してくれたパソコ ンから電子メールの読み書きをするのがやっと.うかうかしていると小学校や中学校に 通う子供たちに追い越されてしまいそうです.産業革命にも例えられるこのデジタル革 命とそれに伴う大きな社会変革の波が押し寄せてきているようです. 先輩たちが乗り越えてこられた戦中戦後の大波にも匹敵するこの大きな社会変革の波. その大波にもみくちゃにされている我々にはなかなかその全貌が掴みきれず、飲みこま れないように、壊れかけた大船ににしがみつく者、勇んで救命ボートに乗り移る者、一人 荒海に泳ぎ出す者、皆それぞれ必死に乗りきろうと頑張っております. 幸いにも、今、我々にはインターネットというネットワークを瞬時に結ぶ便利な道具があ り、幸いにも同期生、まだ150人ばかりですが、メーリングリスト、ホームページという 絆で結ばれており、また、如水会という先輩方の築いてきたすばらしい世代を超えたネ ットワークを持っております. まだまだ手探りではありますが、先輩方の貴重な体験、また、HPでもご説明されてい るような同期会の組織的な運営の方法も含めて、しっかりと引継ぎ、我々の世代、また 次の世代に繋がるよう、確かなものにしていきたいと思います. また、今後とも、メール、ホームページ、オフ会等通じて、ご指導頂きたく、また意見交 換等させて頂ければと思っております. 先輩のメールは同期の仲間にも大先輩からのエールとして、メーリングリストにも配信 させていただきたく存じます.よろしくご了解のほどお願い申し上げます. 今後ともよろしくお願い申し上げます.
    昭和五十七年一橋大学経済学部卒 河野次郎 http://www.mercury.ne.jp/s57net/index.htm< j-kohno@bekkoame.ne.jp > ,                                                                     June 17, 2002

From: Ed Chang [echang8663@rogers.com] Sent: Monday, June 24, 2002 10:14 PM > To: j-kohno@bekkoame.ne.jp > Cc: Hiroshi Yamazaki Tokyo >
Subject: Re: 山崎先輩宛の貴信
  
   河野 次郎 様

 貴信のコピーを、カナダのトロントに居て読み終わったところです。
パソコンの出始めた頃に、職場を離れた私達と、それと前後して社会に出られた、 ご同期の皆様方と、こうして電子メールで、瞬間的に、且つ超遠距離の連絡が出来る のは、夢にも思えなかったことです。 言及なされたイギリスの産業革命は、その後、百年、200年の永い年月をかけ て、やっと世界の隅々に広がりましたが?それに比べると、現在進行中のデジタル革 命は、狂乱怒濤の勢いで、先進国、後進国の如何を問わず、席巻しているように見う けられます。 刻々とその情勢を把握して、日本産業のキャプテンとして活躍して居られる皆様方に敬意を表します。
                                                張  漢 卿 ( Edward Chang ) 12月クラブ

   張先輩
早速のメールありがとうございます. 仰る通り、インターネットは距離と時間を超え、国際電話とビデオ会議システムが 地球の丸いことを実感させてくれます.世界を駆け巡る情報は私が社会に出た頃 の何倍ものスピードを持って追いかけてきます. かつて歩行とせいぜい騎馬の速度の生活をしていた人たちが、鉄道の伸び、道路 網の拡充に伴って高速移動に慣れて行った様に、我々もいつかこの情報のスピー ドに慣れることが出来るのでしょうか? また、私自身、一橋卒業後日本の企業に勤めたことは無く、いよいよキャプテンオ ブインダストリーも日本の狭い枠を超えることが要求されてきているのかもしれませ ん.世界も狭くなりました. まさに狂瀾怒涛の変革の嵐ではあります.張先輩、山崎先輩はじめ、12月クラブ の先輩方には、92歳の今なお明日の社会を洞察する名著を出し続けている、ピー タードラッカー氏のごとく、荒波を乗り越えるべく、経験者だからこそ語れる、明日の 日本への提言を続けていただければと思っております. そしてまた、それを我々、自分たちの世代だけではなく、次の世代へ受け継いでい ければと思います. 本日はメール、本当にありがとうございました. 今後ともよろしくお願い申し上げます.
                                                      河野次郎
(ドラッカ−の歳まではまだ10年ほどあるので、河野君に元気付けられました。山崎)