大平総理二十五回忌に想う

5組 山崎 坦

 
 今年は戦後60年になりますが
今から25年前に
大平内閣 
不信任・解散・衆参同時選挙・ 総理急逝 ・選挙大勝ということがありました。
 

 懸案は「一般消費税」でした。

1974年、今から31年前。
第4次 中東戦争でペルシャ湾・湾岸産油国が先進国に対して
「石油を武器として使う」と宣言して、石油供給を制限したことがありました。
 供給・価格カルテルです。このため、原油価格が高騰しました。
 我国にとって原油価格3倍増
($3.29/bbl〜$10.80/bbl、現在はなんと$60以上になっておりますが)

年間4兆5千億円ほどの増税効果となり、
戦後成長を続けてきた日本経済が初めて、GDPマイナス成長となりました。
各国も同様の状態のなかで 
当時大蔵大臣であった大平さん は財政出動 赤字国債(10兆円ほど)発行により経済を立て直しました。
この政策は各国の高い評価を受けたのです。

 やがて総理になられた頃 
累積国債(1979年)が40兆円余となったので 
将来を真剣に心配されて 一般消費税の導入を図られました。
(現在の国債・借入金残高はなんと781兆円余  地方を含むと1007兆円  破産状態でしょう)
 
 「一般消費税」反対で、社会党婦人議員が多数国会に登場して、
大平内閣不信任、なんと与党からも不信任がでて

結果 解散 衆参同時選挙になりました。
(なんと今回の小泉内閣法案の反対も与党からも出たわけです)
 
大平総理は
選挙戦で「日本国民は、説明すれば必ずわかってくれる」といわれて
懸命に説明されるうち 体調を崩され 急逝されたのです。
1980年(昭和55年)6月12日です。

選挙は大平さんの大勝でした。





右は大平内閣の官房長官・田中六助氏が大平さんの一周忌に書いたもの。

左は「一橋の学問を考える会」主催者・ 一橋大学 大平さんの一年後輩(S12)・
大平さんのブレインだった 新井俊三氏

大平内閣総理大臣秘書官・大平さんの女婿 森田一氏

昭和57年に発行したもの。

[ 大 平 正 芳 記 念 財 団 ]
The MASAYOSHI OHIRA Memorial Foundation
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