如水会HP | 北京事務所開設式典 |
第3回日中産業経済フォーラム |
如水会ゝ報 平成十八年(2006)7月 第915号 p36
母校を思う
北京如水会留学生会を設立して
けい ぶんがく
景 文学
(平1修経 ・ 平4博経)
世界における中国経済のプレゼンスが益々高まっていく中、
二〇〇六年四月二十五日「北京如水会留学生会」成立大会が開催された。
各国留学生会の中でも最も大きい会の一つとしてのスタートである。
成立大会には四十三名の留学生及び家族が集まり、
如水会北京支部から結城隆支部長、湯川誼先輩、木元哲先輩、中井邦尚幹事はじめ日本人会員十三名もご参加くださった。
江頭邦雄如水会理事長、杉山武彦学長、関統造如水会事務局長より祝電をいただき、
如水会旗も頂戴した。
その後加水会北京支部より贈呈いただいた日本酒の樽酒の鏡開きとともに盛大な祝賀会となった。
短い準備期問にも関わらず、
これだけ多くの方が一堂に会したことは何より我々中国人留学生に対する母校、
如水会を始めとする関係者の心温かい想いを表すものであると思う。
ここに北京如水会留学生会初代会長として会を代表し改めて皆様のご支援に衷心より感謝申し上げる。
北京如水会留学生会がスタートを切るには、
留学生どうしの交流、如水会北京支部と留学生の交流がある。
如水会北京支部定例会に一部留学生が参加し、
こうした機会を通じて公私共に交流を深めていた。
私自身、中国企業連合会/中国企業家協会
(ケ小平の提案により設立された、
業界団体を含めて五十四万社の中国企業を組織化する中国最大の経済団体。
日本経団連と交流が深く、
毎年一回中日交代でフォーラムを共催している。)
の中外産業合作交流中心専務理事として、
中井邦尚氏(JETRO北京センター)を通じて
JETROとセミナーを共催する等交流させていただいている。
こうした留学生と如水会北京支部の方々との交流が活発化したひとつの契機が、
二〇〇四年八月の一橋大学北京事務所」設立であった。
母枚の事務所が北京に設立されることに誇りを感じた如水会北京支部、中国人留学生が集まり、
事務所の事業戦略策定から事務所契約等事務手続きに至るまで力を合わせた。
この北京事務所設立の活動を通じて改めて卒業生の力を結集することに大きな価値を感じることとなり、
これまで組織化がなされていなかった留学生を組織化し、
卒業生の交流を一層促進して、
一橋大学グローバル戦略を支援していこうと、検討を始めたのである。
現在、毎年二百名に近い中国からの留学生が母校で学んでおり、卒業生はすでに一千名を超えている。
彼ら留学生が積極的に参加できる会を結成したいと望む声も多かった。
こうしたことを考慮検討した結果、今回の設立に至ったわけである。
かくして設立された北京如水会留学生会の活動目標は大きく三つある。
(1)
中国人留学生の交流の促進
(2)
如水会との交流の促進
(3)
母校の中国における活動への支援である。
卒業後帰国した中国人留学生はそれぞれ政府機関、大学、銀行、企業など多岐にわたって活躍している。
留学生会の発足により留学生と如水会北京支部との連携も今まで以上に緊密化し、
互いの協力関係により中国における一橋大学の知名度を更に向上させることができるよう努めていきたい。
留学生どうしの交流、如水会員との交流からシナジー効果を発揮し、
より大きな社会的価値を生み出すことができると考えている。
母校の中国における活動への支援について言うならば、
母校のグローバル戦略に沿う形で進めていきたい。
一橋大学は海外拠点としての北京事務所の活用について、次のように記載している。
「北京事務所は、日中企業の倫理と論理、そして理念形成を支援し、
国際的な産学連携を通じて日中関係の発展に寄与することとする。
また、当該事務所は
中国人留学生及び日本人学生に日本あるいは中国へのゲイトウェイとして機能することによって、
教育面における日中関係の発展と強化に寄与することを目的とし、
その達成のために以下の四つの大きな柱を中心に事業を展開する。
(1)
教育支援(教員のアジア地域における研究教育活動の支援、学生のアジア地域における学習機会の充実、優秀な外国人留学生の確保)
(2)
研究支援(セミナー・シンポジウム・カンファランス等の開催、教員の研究調査活動の支援、
研究業績の英語・中国語による公開・公刊)
(3)
交流活動(如水会会員・帰国留学生の組織強化・活動拠点、産学官の連携活動推進、
現地進出企業へのコンサルティング・情報提供・連携紹介等)
(4)
情報発信(広報誌、論文集の多言語による発刊、ホームページ等による広報活動、
中国人学生向けの相談窓口・現地説明会)」 (一橋大学ホームページ)
このように
教育支援、研究支援、交流活動、情報発情の四つの事業に記されている具体的な活動内容は
どれも北京如水会留学生会メンバーの力を合わせることで
より効果的な活動ができると期待できるものばかりである。
卒業生の成長・発展、母枚のグローバルレベルでの更なる活動に大いに貢献すべく、
この生まれたばかりの北京如水会留学生会の活動の充実に力を尽くしていきたい。
如水会が定款で掲げる「一橋大学の目的および使命の達成に協力し、
わが国経済、社会文化の発展に寄与し、
あわせて会員相互の親睦、知識の増進を図る」という精神は、
北京如水会留学生会も共有している。
国籍を問わず卒業生の幅広い交流促進に責献してまいりたい。
北京如水会留学生会の初代役員は会長の私ほか、副会長を薛 、張 、李維安の各氏が務める。
今後とも皆様の叱咤激励、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
(北京如水慧管理諮詢有限公司会長)