アジア太平洋経済協力会議。
日本やオーストラリアなどの提唱を受けて環太平洋地域の域内経済協力体制が具体化し、1989年11月にオーストラリアのキャンベラで初の閣僚会議を開いた。参加国は日本、東南アジア諸国連合(ASEAN)7カ国、韓国、中国、香港、台湾、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、米国、カナダ、メキシコ、チリ、ペルーの21カ国・地域。同地域は世界の成長センターとして高い経済成長を遂げているが、各国間の格差が依然として大きい。今後の発展を維持、強化する意味から相互関係をより深めていくのが目的。近年は政治・安全保障も重要なテーマになっている。