如水会ゝ報
平成十七年(2005)12月 第908号 70頁
同好会だより
◎大正七年の聖樹社の写真が発見されました。(福田武氏提供)
二列目の左から四人目が、若山牧水先生。前列左端が本田弘敏氏。
一橋聖樹社短歌会
十月例会
と き
10月26日(水)午後1時
ところ
如水会館14階一橋クラブ
ひ と
西山幹夫、鈴木忠、石川勝美
出詠者
波多野浩一、大塩徳子
淡き黄に染まりて立てるミモザの樹 遠き想ひ出を呼び戻すごと
エーゲ海に旅立つ友よ かの海の藍の深さに胸も染まらむ
西山
神宮の森は日差しを遮りて 砂利踏む音の静かに響く
菖蒲田をめぐる流れの水清く 蕾膨らむ株を潤す
鈴木
あと幾とせこの世にあるを知らねども 耐震の補強工事依頼す
スーパーで初柿求め ふるさとの柿の木憶ひ 一人皮むく
石川
島田医師の手により癌を摘出し 五年を過ぎて 今ここに生く
色づきし橅の林に煙る 雨雫となりて わが傘を打つ
波多野
おそひ来る睡魔に負けて 今日も亦 読みたき本の頁進まず
空白の多くて終る五年日記 求めし彼の日の意志は薄れて
大塩
◎会員首藤清氏は百五歳にて、亡くなられました。
心よりお悔み申し上げます。