四 黄河の鉄橋 新郷を過ぎれば黄河を渡る。私は中隊指揮班に属したので、黄河の鉄橋を渡るときは無蓋貨車に乗せてもらった。揚子江に次いで私の出合った第二の大河である。一万年待ったとしても河が清くなることのない濁流である。 その流れは誠に勇壮であった。