きょうは敬老の日。
100歳以上で迎えたお年寄りは、5万4000人を超える。過去20年間で11倍に増えた。
日本が世界屈指の長寿国になったのは喜ばしい。高齢期をいかに実りあるものにするかを社会全体で考えねばならない。
厚生労働省の研究会は、今年3月にまとめた報告書で、高齢者が住み慣れた地域で暮らすには、「共助、公助」と共に、「互助、自助」が必要だと指摘した。
「共助」は介護保険などの社会保険制度に基づく相互扶助であり、「公助」は税財源による生活保護などを言う。これに対し、「互助」は近隣同士やボランティアによる助け合いを指す。公的な制度によらない支援の仕組みだ。
高齢者同士の「互助」の取り組みが、各地で広がっていることに注目したい。