Sent: Saturday, March 06, 2004
Subject: 赤い月と、半落ち
張さんのメール お写真とか、山中ゼミのこととかいろいろ有難うございました。
すぐ佐藤に渡しておりますがなかなか コメントがないので、いつも失礼しております。
今日は日本の映画のことをお話したくて、開けました。 実は、藤沢で1日に、午前に 「赤い月」 午後に 「半落ち」と
二つの映画を観てまいりまして、感動しました。
「赤い月」 は、終戦時の満州の話で原作者の、なかにし礼の なかば実話にもとずいたストーリーですが、 実は父が結婚当時
満鉄勤務でしたので、私は、大連生まれで、2歳のころ東京に戻ってましたから、殆ど満州のことは覚えておりませんが、叔父が大連新聞
の社長でしたので、終戦までおりまして、家族はそれこそドラマチックな 体験をしてますので、身にしみる思いでした。 叔父はなかなかの人物
で、戦後の大連を憂いて、現地のトップのかたがたと戦後の大連を好転 させる会などで活躍してましたのに、心ない中国人に拉致され それを
救うために、従兄妹たちが、大活躍した話などまさに映画そのものの ようでした。 従兄は、話も上手ですが、皆様にお聞かせしたいです。
映画は全般にわたって大変な力作でした。 中国ロケで、当時の日本の成功者の生活ぶりは、平均化された現代の私どもには、目をみはるようで、よく表現されてました。
午後観ました 「半落ち」 は、いまベストセラーになっているようですが この原作者は私の友人の甥ごさんなので、本を読んで、やはり映画を観たくなりこれも最後まではらはらで、 そんなわけで、興奮の1日でした。
日本映画のよさを、あらためて実感しましたので、お話したくなりました。
佐藤喜志子(kisiko satou)
Date: Sat, 6 Mar 2004
佐藤貴志子様
メールありがとうございます。
このところ話題の映画がたくさんあるようで、若い方はなかなかお忙しいようですね。
私の従姉の連れ合いも満洲重工業で、終戦後は大変苦労をしたようです。もう夫妻と
も物故しています。
彼女の弟は従軍してシベリヤ方面で戦没したようで、不幸な連中でした。 「赤い月」とか「大地の子」の話はすさまじい話ですね。 「卒業アルバム」の就職欄を拝見していると、満洲関係の方がかなりあります。
如何されたのでしょうか。 352通りの過去があったと思うと、感無量です。
ではまた。よろしく。
山崎坦