(橘)もしくは 茶の花    (Wild Orange)or Tea

常緑低木   白色五弁花

橘の花は写真の花より細身のようだ。



駿河路や 花橘も 茶の匂ひ  ・ 芭蕉

茶の花の わずかに黄なる 夕かな ・ 蕪村



お茶の木にこんな可愛い花が咲くのです。

白い花の蕾が沢山ついたから、写そうと思いながら台風が次々と来襲、チャンスを失いました。

昔の私共の生活には、まだ着物がありました。下校して家でくつろぐときには着物に着替えたのです。
ことある時には、黒紋付、羽織袴に威儀を正しました。
この紋、家紋に「橘」の花のデザインのものがあります、
「丸に橘」は彦根藩井伊直弼、(幕府の井伊大老)の家紋であることに気がつきました。
実は私のいえの家紋が「菱に橘」だったのです。



橘は和英字典を引いて見ますと Wild Orangeとあります。
みかんの花ですね。
♪蜜柑の花が咲いていた 思い出の道  −−−−−−♪
何か懐かしい、可憐な花です。

そして ひかえめな芳香が香ります。
学生時代に専ら岩波文庫(文庫本は岩波だけだったんじゃないかな)に大変お世話になったのですが、
その新しい本の活字のインクの香りは、懐かしい香りです。
橘の花の香りで思い出しました。