Thursday, May 20, 2004

トロント便り

Subject: トロント/ロチェスタ− フェリー

Dear Yamatan,

ご無沙汰して失礼しました。 

先般差し上げたマグノリアの花の写真は(クリック) 昨年の春に撮ったものでしたが、今年もまた5月中旬に咲き尽くして、間もなく散りました。
年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」の感に堪えません。 

アタッチメント(1)は、市内最大の公園ハイパークの花景色ですが、マグノリアでは無 いと思います。


アッタッチメント(2)は、オンタリオ湖の周辺図です。


 数年前、南岸 ニュー ヨーク州側のロチェスター市で、トロントとの間にフェリーボートが就航できた ら、 お互いの為に良かろうというという発案が出ました。
該市はEastman Kodak社発祥の地で、かつて同社全盛時代には 世界フィルム工業の中心であり、関連企業として、Zeroxや、Bausch& Lombのごとき一流メーカーもそれぞれ本社を設置しました。 
しかし時代の波に押されて、コダック社の圧倒的な優勢が薄れると共に、Rochester都市圏の繁栄にも陰が差し出しました。
もともと 太平洋岸のシアトルと大西洋岸のボストンを結ぶHighway90は、アメリカの最も重要な横断道路の一つです。 それがニューヨーク州を通過する線から、僅かの差でロチェスターが外されたことは、その後宿命的なハンデイ キャップになりました。 州長選挙でロチェスターの支持を受けなかった某州長が策動 した結果だとの定説です。
「江戸の仇を長崎で討つ」のアメリカ版です。
上記の周辺図で、”Toronto”の活字がその他の都市より大きく見 えます。 事実上トロントは、この湖の米加両岸最大の都市です。 従ってトロント市民にとっては、New York,Paris,Tokyo,London,或いはMilanなら話しも聞きたいが、Rochsterではと、フェリー就航の提案には不熱心でした。

アタッチメント(3)に見える船は

、アメリカの投資者が数千万ドルかけて オーストラリアで造らせたフェリーボートですが、カナダ側の受け入れ体制が立ち遅れた為に、予定の5月1日就航が、6月中旬に変更されました。 
写真の下に、” Do us a favour and keep it”と大きい表題があるのは、 トロントの新聞社に投書したある  ロチェスタ−市民が、「お願いだから、ただで 取って呉れ」と悲鳴を挙げているのを皮肉っている様子です。
ユーモアの好きなアメリカ人だから、その言うことを一々信ずる訳にはいか ないが、マイクル、ナイガンと署名したこの読者はこう言っています: 
「こちらで は州民も市民も、フェリー計画の補助で多額の税金を払わされて来た、年間乗客40ー60万人との目標だが、大人4名の往復運賃が240米ドルの高さでは、その達成は極めて疑わしい、もうこれ以上税金は出したくない、トロントは今の処、まだ1セ ン トも金を出していないそうだが、遠慮はいらない、このフェリーボート、ただで差 し上げます」と。
搭載能力乗用車250台、常時毎日3往復、通関手続きを含めて片道3時 間は、車で陸路を走る時間と変りないが、ニューヨークまでのドライブ8時間を5時間に減らせるのは、興味を引きます。

この夏、次女が帰って来たら3人で一緒に フェ リーに乗り、オンタリオ湖横断を試みるかも知れません。


20 May 2004
Dear ED,
貴メール拝承。 お元気の様子嬉しいです。

当地は例年になく、もう台風2号接近、雨風強く、沖縄はもう梅雨入りとか、 爽やかな五月といきません。
直きに雨季です。

池にはあやめ、かきつばたが咲いていますが、花菖蒲の季節です。 またバラの季節でしょう。
五月早々には、牡丹が絢爛と咲いたのですが、3本あった株を2本枯らし、かろうじ て 1本だけ助けることが出来て、やっと芽だけ出ました。来春には花も見られるかと 思っています。
この辺の地面は1メートルも掘ると赤土になります。バラに適している土なんです。 若い頃はバラつくりもやりましたが、もうその元気はありません。 見に行くだけです。

フェリーの話おもしろいですね。早速HPに入れましょう。 東京は高層建築ブームのようです。 丸の内。品川。六本木。こんどは汐留。桧町などに、やたらにビルを建てています。

孫娘は5月22日マートン・カレッジの卒業式で、両親と一諸 にオックスフォードに行きました。
まだ勉強がしたいらしく、次はアメリカに行きたいらしいのです。

ではまた。   YAMATAN